■パ・リーグではソフトバンクのバレンティンも

 続いてパ・リーグ。打ちまくってペナントを制した西武には、2年連続本塁打王の山川穂高(28)がいる。「高目のボール球でもスタンドに運んでしまうのは、信じられないですよ。各チームは相当警戒していますが、その中でも打ってしまうんだから本物」(関本氏)

 山川のライバルは、チームメイトの中村剛也(36)。「中村は“勤続疲労”で満身創痍。キャンプでも、右ふくらはぎの張りなど、故障がちだった。ケガなくシーズンを戦えれば、本塁打王も狙えます」(西武番記者)

 ソフトバンクの注目株は、もちろん柳田悠岐(31)だ。「あの豪快なアッパースイングは、球界では“ムチャ振り”と呼ばれていますが、実は王貞治会長の直伝。柳田が入団した際に、王さんが“肘をたたみ、バットを最短距離で振れ”とアドバイスして、誕生したんです」(ベテラン記者)

 60本の日本記録を持つバレンティン(35)も、本塁打王候補だ。「毎年平均32本打っている。ムラッ気があるが、集中すればパでもタイトルを取れる実力者。球団もそれを知ってか、契約時に“ヤクルトとうちは違う。身を入れろ”とクギを指していますからね」(前同)

 ロッテ、日本ハム、楽天には、これといった本塁打王候補がいない。「ロッテは32本打ったレアード(32)よりも、昨季途中から合流したマーティン(32)のほうが期待できそう。水面下でソフトバンクが触手を伸ばしていましたからね。ハムは中田翔(31)がいるけど、中田はどちらかと言えば中距離砲。楽天は浅村栄斗(29)とブラッシュ(30)に可能性が残されていますが、タイトルを取るまで打てるか……」(同)

 オリックスには173センチの小兵ながら“全身バネ”といわれる吉田正尚(23)がいるが、注目はメジャー通算282本の大物ジョーンズ(35)だろう。「昨季はメジャーで16本打っているから、日本では30本以上打てるはず。50本打った松井秀喜も、メジャーの1年目は16本しか打てませんでしたからね。ジョーンズは“野球”に慣れさえすれば、爆発しますよ」(前出のスコアラー)

 開幕が待ち遠しい!

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