■CM出稿が激減……

 テレビ業界にも新型コロナウイルスの影響が出ており、2月25日にはNHKが公開番組を観客を入れずに開催するか、中止及び延期することを決定。27日にはフジテレビも、観客を入れて収録する番組の観覧中止を決定した。

「一方、テレビ業界には“特需”も生まれていて、多くの人が自宅で過ごす時間が増え、テレビ番組の視聴率は軒並み伸びているんです。ただ、収益面では喜べない。ここ最近、『ACジャパン』のCMが流れることが増えてきているんですが、それはスポットCMが入らなくなってきているからなんです」(制作会社関係者)

 ACジャパンとは、以前は公共広告機構という名称の財団法人で、同団体のCMは無料で放送される。2011年3月11日に発生した東日本大震災直後には、ACジャパンのCMが連日のように流れることとなった。

「災害などの非常時には多くの企業がCM放映を自粛するため、その差し替えとして連日、ACジャパンのCMが流れました。ただ、今回は営業休止を発表している遊園地やテーマパークのCM、新作映画などの告知CMなどは外出自粛が要請されている今、流す意味がない。そのため、そういった企業のスポットCMが入らなくなってきているんです。

 また、東京五輪が1年程度延期することも決定しました。放送を予定していた各テレビ局は延期自体がかなりの痛手ですが、『東京2020』や『TOKYO 2020』というコピーを入れたCMを放映している企業も少なくない。小池都知事は「2021年に開催されても、五輪は東京2020の名称でいく」と宣言しましたが、現時点ではそうした企業も軒並みCM出稿を控えるでしょう。

 視聴率は伸びているものの経営面では壊滅的。キー局では、夏のボーナスをカットするなどの措置を取る可能性がすでに言われています。さらにローカル局や制作会社の中には、倒産するところも出てくるかもしれません……。今回、TBSで五輪のメインキャスターに抜擢された安住紳一郎アナウンサー(46)も大会の延期には落胆しているでしょうし、TBSの経営状況にも懸念を抱いているのではないでしょうか」(前出の制作会社関係者)

 新型コロナウイルスは、日本社会にも大きな変化をもたらすことになりそうだ……。

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