坂上忍
坂上忍

「今、TBSの金曜日のゴールデンがかなり厳しくなっています。爆笑問題がMCを務めるバラエティ番組『爆報! THEフライデー』(TBS系)は、2020年内にも終了する危機にあるそうですよ」(放送作家)

『爆報』は、2011年10月より毎週金曜日の19時から20時まで放送されている情報バラエティ番組。かつて一世を風靡したものの、現在はテレビで目にすることがなくなってしまった芸能人の現在や、意外な第2の人生を歩んでいる芸能人や有名人を紹介するほか、「芸能人の介護問題」などを取り上げる番組だ。

 前出の放送作家は言う。

「かつて、金曜夜といえばTBSの天下でした。というのも19時からは『爆報』、20時からは久本雅美さん(61)と安住紳一郎アナウンサー(46)の『ぴったんこカン・カン』、21時からは元SMAP中居正広さん(47)の『金曜日のスマイルたちへ』と、超人気番組が並んでいたんです。

 数年前まで『爆報』が15%前後、『ぴったんこ』と『金スマ』が20%前後の視聴率を記録することもあり、他局の番組は太刀打ちできない、TBSの圧勝劇でした。ところが、ここ数年で視聴率は急落。最近の『爆報』は7~8%前後を推移。『ぴったんこ』も『金スマ』もかつてのような高視聴率は取れなくなってきました。そのため、TBSでは金曜19時を“お試し枠”にして、『爆報』の放送回数を減らすようにしているようなんです」

 3月20日には『爆報』の放送はなく、『変装かくれんぼ ハイド&シーク』という特番が放送された。

「同番組も4%台と視聴率は振るいませんでしたが、TBSではこの枠で実験的な番組を放送して、新番組になる可能性のあるものをなんとか作っていきたいと考えているようです。『爆報』が人気を落としている理由のひとつは、良いネタがなくなってきたからでしょうね。そしてもうひとつの理由は、番組の作り自体が視聴者から飽きられてきているからではないでしょうか。

『爆報』は“あの人は今”的なものや、過去の芸能ゴシップを取り上げたりと“週刊誌のような内容”なんです。だから当然、ネタも枯渇していく。加えて、時代がこういったつくりの番組を求めていない、という分析もあるといいます。そのため数字がボロボロになってしまったという話ですね」(前同)

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