■サバ缶の大ブレイクに引っ張られて

 楽しい家飲みを、さらに充実させるのは、おいしいおつまみ以外にない。そんなおいしいおつまみとして注目なのが“缶詰”。手の込んだ創作料理の他、100種類以上の缶詰が楽しめる、八王子『立ち呑み処 缶缶酒場』の店主・野田頭一浩氏は、こう話す。「最近の缶詰は味つけが本当に多彩で、おいしいものばかり。そのままでも十分においしいですし、電子レンジで温めると、もっとおいしくなる。また、家にある調味料や食材をちょい足しすると、さらにおいしく進化するものもあるんです」

 13年あたりからの、サバ缶の大ブレイクに引っ張られ、現在も缶詰ブームが続いており、魅力的な商品が市場にあふれているのだ。「定番にして王道なのが、ホテイフーズの『やきとり』シリーズ。おなじみの塩味、タレ味の他、塩レモン味、柚子こしょう味、ガーリックペッパー味、うま辛味と、どれを食べてもハズレなし。日本酒がグイグイ進んでしまうはずです」(前同)また、こんな楽しみ方もあるという。「缶に残った汁をお好みの分量のお湯で割り、刻みネギやゴマを加えて、飲んだ後のシメにする通もいます」(前出のフードライター)

 また、最近発売されたホテイフーズの『からあげ』シリーズも大人気。「味つけも、和風醤しょう油ゆに、旨辛タレ味、てりマヨ味と、ビールのお供にバッチリなものばかりです」(前同)ブームのきっかけとなったサバ缶ならば、多くのグルメサイトで人気が高い、千葉直産サービス『とろさば水煮』を要チェック。「しっかり脂がのった400㌘級以上の秋サバだけを使用。サバ独特の臭みが、まったくないんです。塩味も上品で、白ワインとも合うんです」(同)

 一風変わったサバ缶なら、高木商店の『焼き鯖のアヒージョ』もなかなか。「隠し味のしょうゆで、和風に仕上げているのが珍しいんです」(野田頭氏)

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