■ヒカキン所属の事務所で相次ぐ退所

 しかし、UUUMは、所属していた人気YouTuberが相次いで辞めていっており、決して楽観視できる状態ではない、とITメディアライターは話す。

「最近だと、2016年から所属していた、チャンネル登録者数137万人の人気YouTuberの、関根りさ(30)が退所しました。関根は美容・旅行に関する動画を得意としており、投稿動画は最低でも10万再生を超える安定した人気を誇っているのですが、4月3日に、自身のチャンネルで正式に退所を表明しました。

 2020年2月には、女性では日本一の登録者数545万人を誇る、大食いYouTuber・木下ゆうか(35)が退所。2019年7月には、科学実験を中心とした企画が人気の、登録者数484万人のすしらーめん《りく》(20)が、やはり退所しています。

 3人とも共通して“円満に退所した”、“新しくやりたいことがある”という趣旨のコメントをしています」

 しかし、実際は他にも理由があるのでは、とITメディアライターは続ける。

「YouTubeを開始したばかりの人なら、事務所に所属すればヒカキンやはじめしゃちょーのような同じ事務所の大物YouTubrとコラボできたり、動画編集についてのノウハウが学べたりと、多くのメリットがあります。

 しかし、YouTuberは通常の芸能事務所とは違い、人気になった後は、事務所を通さず直接クリエイターをフォローしたり、仕事を依頼することができる。別に干されるわけでもないし、事務所に固執する理由がないのです。

 何より、事務所に所属しているYouTuberは、マネジメント料など諸々で、収益の約20%を超える額を事務所に持っていかれるという話です。固定ファンをしっかりと握ったYouTuberが不満を持っても、不思議ではありません」

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