千葉雄大
千葉雄大

 4月4日にスタートしたドラマ『いいね!光源氏くん』(NHK)で、主演の千葉雄大(31)が見せた、雅(みやび)な平安貴族の演技が多くの視聴者を癒やしたようだ。

 このドラマは、女性コミック誌で連載中の同名人気コミックが原作で、『源氏物語』の主人公・光源氏が、令和時代にタイムスリップ。地味で自分に自信がない、こじらせOLの沙織(伊藤沙莉/25)と、ヒモ同然の同居生活をするという内容。

 第1話の「平安のいけめん現る?」では、沙織が非日常の解放感に浸るため、バリで買ったすだれとお香をセットしてうたた寝していると、突然、すだれの向こう側から平安時代の衣装をまとった光源氏(千葉雄大)が現れる。

 警察に突き出そうとする沙織に、光源氏は「ここに置いてくれないだろうか。そなただけが頼りなのだ」と懇願。イケメンにウルウルの瞳で見つめられると、沙織は断ることができず、仕方なく光源氏を住まわせることに……という展開。

 まったく世界観の違う現代に、光源氏は驚くことばかり。その反応がコミカルで、街で腕を組んで歩くカップルを見かけると「昼ひなかに男女があのような!」とショックを受け、服を買いに大型洋品店に行くと自動ドアにおびえて立ちすくんでしまう。

 また、カフェで抹茶ラテフロートを飲むと、そのおいしさに仰天した光源氏は突然立ち上がり、「若草の にほえる春や 抹茶てふ 恋しきものぞ 我けふ知る(若草が香り花が美しく咲いている春、抹茶という恋しいものを私は今日知った)」と歌を詠みあげる。この平安貴族ならではの雅なシーンは、ドラマの見どころのひとつになりそうだ。

 そんな中、視聴者の反応が最も大きかった千葉の演技は、沙織が差し出したティッシュに光源氏が初めて触れるシーンだろう。箱からスッと抜き出すと、光源氏はうれしそうにほほ笑み、ほおで触れると、その柔らかさにウットリしてしまうのだった。

  1. 1
  2. 2