■「職業:エンターテイナー」

 SMAPを取り上げた『プロフェッショナル』が放送されたのは2011年10月10日。中国・北京でのコンサートの舞台裏への密着を中心に、同年3月11日に起こった東日本大震災の被災地を訪れたり、ファンミーティングで各地を回る5人の姿に迫っている。

「番組冒頭、“エンターテインメントの歴史を塗り替え続けるSMAP。華やかなステージの舞台裏に初めて長期密着取材のカメラが入った。20年目のSMAP。その真実の記録”、“職業:エンターテイナー”とナレーションが流れるのですが、この時点ですでに鳥肌ものです。ファンでなくても引き込まれてしまいますよ」(テレビ誌ライター)

 5人は東日本大震災の被災地を事前に情報公開せずに訪れ、会場に集まった1500人ひとりひとりとしっかりと握手をする。

 リーダーの中居正広(47)は被災地を訪れることについて「こういうことって変な話ですけど、あんまりテレビでやりたくないっていうのはありますよね。評価のためにやっていることでもなく、見返りを求めてやっていることではないので。できることって本当に微力ですから。限られてますんで」と話している。

 すると「ここにシンプルだが、5人がつらぬき通してきた流儀がある。“目の前のことに、全力を尽くす”」とナレーションが入る。

「被災地で稲垣吾郎(46)は、“やっぱもう、目の前のことなんですよね。ちゃんと自分ができる中で一生懸命、全力投球していくっていう”と話し、香取慎吾(42)も“本当に小さなことでも常に必死で。なんか必死なんですよ。常に”と語っています。

 また、木村拓哉(47)は“自分らは別にそうたいしたことやってないから”と話し、中居も“僕はそんなもう……本当にそんなんじゃないですから。あんまり僕を追っかけてもそんなにおもしろくないですよ”と、稲垣は“劣等感との戦いみたいな。意外とそういうのはありますよ”と、共通して“自分たちは大したことない”と語っているんです」(前出のテレビ誌ライター)

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