■加藤宅に居候して…

〈振り出しに戻るしかないと、志村はふたたびドリフターズのボーヤ生活に戻る決心をした〉

 なんとも、肝が据わっているというか、得な性格というか……。だが、そんな志村とて、いかりやに再び直談判する勇気はなかった。

〈相談に乗ってくれそうなのは加藤茶である。神妙な顔つきで加藤の家を訪ねた志村は、いかりやへの仲介を頼み込んだ〉

 その場面を想像すると、まるでコントの1シーンのようだが、志村は真剣であり、加藤茶(77)は、ハゲヅラを被っておらず、“ひっきしっ!”とクシャミをすることもなかった。

 結局、志村は復帰を許され、しかも、東村山(東京の多摩地域)からの通いは大変だからと、加藤宅に、ちゃっかり居候することになった。

〈『あんな楽な時代はなかった』と志村は言う。それもそのはずである。生活費は安上がりだし、仕事場は一緒なのだから、加藤についていけばいい。おまけに志村は運転免許を持っていない。(中略)加藤の運転する車に行き帰り乗せてもらうことになる。当代随一の人気者加藤茶を運転手に、その隣に名もないボーヤ志村けんが、ふんぞり返って乗っていた毎日だったのである〉

 まるで、バカ殿のような日々ではないか。

〈『それだけじゃないんだよ、家へ帰って気がついたら、あいつ俺より先に、風呂へ入っちゃんてるんだよ。まったく、どっちがボーヤだかわかんなかったよ』と加藤は笑う〉

 謹んで哀悼の意を表します。

 この続きは、4月13日発売の『週刊大衆』4月27日号で。

 

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