■赤ワインも効果的

 その、ちょい足しのチーズやキムチも腸にいい。「どちらも、免疫力アップにつながる発酵食品。チーズの脂肪の中にたっぷり含まれるビタミンAは、皮膚や粘膜を丈夫にする働きがあり、キムチの乳酸菌はヨーグルトなどの動物性の乳酸菌よりも丈夫で、より生きたまま腸に届きます」(女性誌健康担当記者)

 ブロッコリーも、免疫力を高める野菜としてよく知られた存在だ。「優れた抗酸化作用を持つ、ビタミンA、C、Eを多く含んだ代表格の野菜が、ブロッコリー。ビタミンCは免疫の働きを高め、ビタミンAやビタミンB群は、皮膚や粘膜の抵抗力を高めてくれます」(同前)

 前出のshocuicucoさんは、「クミンの解毒効果、ターメリック、ブラックペッパー、ニンニクの抗菌作用などが期待できるカレーに、ブロッコリーを入れてみたらどうでしょうか。ブロッコリーは別茹でし、最後にカレーに入れてさっと煮ると、形崩れなく彩りもキレイに仕上がります」

 カレーといえば、肉を柔らかくするうえに、さっぱり食べやすい味に仕上げる隠し味として使われるリンゴも、優れた健康パワーを持つ食材として有名だ。「リンゴに豊富に含まれるペクチンが腸内の乳酸菌を増やし、腸内環境を整えるばかりか、皮には強い抗酸化作用を持つ“リンゴポリフェノール”が多く含まれます。カレーに入れるなら、皮ごとすり下ろして入れるといいかもしれませんね」(前出の女性誌記者)

 リフェノールといえば、赤ワインも免疫力アップの効果が認められている。昨年8月、英ロンドン大学キングスカレッジの科学者チームは、赤ワインを飲んでいる人は他の酒類を飲んでいる人に比べ、消化内に生息する細菌の多様性が増大する、という研究結果を学術誌に発表したという、世界のワイン愛好家たちの間で一時、大きな話題になった。「腸内の細菌が多様なほど、ウイルスと戦う能力や、食物からより多くの代謝産物を生成する能力が高くなるというんです。ブドウの皮に多く含まれるポリフェノールの働きが、これと大きな関係があると、研究チームは結論づけていましたね」(前出の女性誌記者)

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