■著名人からも批判の声が殺到

 13日放送の『スッキリ』(日本テレビ系)で、お笑いコンビハリセンボン近藤春菜(37)は「コラボしている人は皆、星野さんの歌の素晴らしさに共感し、自分の立場で何ができるかを考えているから良い輪が広がっている」と分析し、「国のトップという立場や役目を考えると、国民を喜ばせたり安心させたりするのに、この発信ではない。これはちょっと違う」と抗議。司会の加藤浩次(50)も、「バカにされているような気がする」と怒りをあらわにした。

『凶悪』や『孤狼の血』で知られる映画監督の白石和彌(45)は、「これほど無神経な人間を他に知りません。そんな人が日本の首相。どれほど苦しんでいる人がいて、星野さんがどんな思いで動画を作ったのか。想像力のカケラもない人に政治は出来ません」と自身のツイッターに批判のコメントを投稿。
 人気バンドASIAN KUNG—FU GENERATIONのボーカル、後藤正文(43)も、自身のツイッターを通して「こういうのを政治利用っていうんだから、音楽に政治を持ち込むななんて人はガッツリ怒るべきだよ」と、安倍首相を批判するようなコメントを発表している。

「それにしても、国家の危機的事態の最中に、犬をなでて紅茶を飲む姿を流すのは……センスゼロというほかありません。

 ニュージーランドのジャシンダ・アーダーン首相(39)は、ライブ配信を通して頻繁に新型コロナウイルスの情報を国民に発信しています。その中でも、普段着姿で自宅から国民にメッセージを発信している姿が“国民に寄り添っている”と世界中から賞賛をあびている。小池百合子都知事(67)と人気YouTuberヒカキン(30)コラボを受けて、“自分も何かやらないと”焦っていたのでしょう。安倍首相は、評判の良いアーダーン首相の“自宅姿”を真似て流行りにのっかってしまったのかもしれませんね」(新聞記者)

 星野は7日に放送された自身のラジオ『星野源のオールナイトニッポン』で、『うちで踊ろう』について「家の中で楽しくなれる、面白がれる”仕組み”を作りたいなと思って。そういう”仕組み”を作りたいという気持ちと、歌を作りたいなという気持ちをドッキングさせて、そのどっちも出来るようにしたのが『うちで踊ろう』という曲」と語っていた。その思いは、安倍首相にまるっきり届かなかったようだ。

  1. 1
  2. 2
  3. 3