速水もこみち
速水もこみち

■苦い銀幕デビューだった速水

 料理上手でも知られている、イケメン俳優・速水もこみち(35)。実は彼の映画デビューは仮面ライダーだが、“黒歴史”疑惑があるという。

「2003年の『仮面ライダー555 パラダイスロスト』(以下、『パラロス』と表記)に出演していました。

『パラロス』は“怪物・オルフェノクが世界を支配し、廃墟のような居住区で数千人の人類が怯える日々を過ごす”という、タイトルを伏せれば“やや低予算の和製SF映画”として放送しても違和感のない殺伐とした世界観が特徴の映画で、速水はレジスタンス組織“人間解放軍”のリーダー水原を演じていました。いちおう、味方側のキャラクターですが……」(特撮ライター)

 速水の公式プロフィールを確認すると、記念すべき銀幕デビューの『パラロス』の出演歴が抹消されている。

 いまやセールスポイントとなった”特撮俳優”だが、昭和から平成初期のころは”ジャリ番”と揶揄されていた歴史があり、”役者に変なイメージが付いたら困る”と出演歴を伏せたがる事務所は珍しくなかった。速水も、その例だろうか。

「ハッキリ言って、“人間のクズ”としか言いようのないキャラだったんですよ。彼を慕う取り巻きもそれなりにいたんですが、とにかく虚栄心が強くて独善的。典型的な”無能な働き者”でした。

“死んだと思っていた救世主・仮面ライダーファイズの巧(半田健人)が生きていた”と発覚すると、変身ベルト欲しさに巧を殺そうと短絡的な蛮行。結果的に巧をかばってサブヒロイン・ミナ(黒川芽以)は死亡し、水原を止めようとして穏健派オルフェノク・木場(泉政行)は水原を不可抗力で死なせてしまい、それを誤解されて解放軍から追放。ここで水原の出番は終わりです。

 最悪なのは、水原の一件と敵陣営の策略で、木場以外の穏健派オルフェノク2人も死亡し、木場は人類に失望して“帝王・仮面ライダーオーガ”として巧と敵対してしまうのです。穏健派オルフェノクは序盤から迫害されていたとはいえ、どう見ても水原が悲劇の元凶でした。

 このように、とことん魅力も救いもないキャラだったんです。正直、事務所が黒歴史にしたくなるのも分かります。

 余談ですが、前出のミナの幼少期を演じたのは子役時代の志田未来(26)です。志田は前年度の作品『仮面ライダー龍騎』にも出演していました」(前同)

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