■俳優としてのウエンツ

 そもそも、ウエンツは“舞台の勉強がしたい”と、ロンドン留学を決意。09年には蜷川幸雄演出の舞台『雨の夏、三十人のジュリエットが還ってきた』に出演するなど、熱意も相当なものだ。

 実は、ウエンツはあの『仮面ライダー』にも出演したことがある。

「2005年の映画『仮面ライダー THE FIRST』に、三田村晴彦(コブラ怪人)として出演しました。これが映画デビュー作でもあります。

“本郷猛”や“ショッカー”といった要素もありますがが、藤岡弘、(74)の『仮面ライダー』とは別物の大人向けの作品です。

 ウエンツ演じる晴彦は、長期入院で心が荒み、死のうとしたり、自分を気にかけてくれる少女、美代子の手作りマフラーを彼女の前で捨てるなど、自暴自棄な少年。美代子との交流で、少しずつ明るい表情が増えるのですが、中盤で美代子も重病であることが発覚。

 しかも、美代子と晴彦は病気の治療と引き換えに悪の組織に心を売ってしまい、2人とも怪人化。事情を知らない仮面ライダーたちに倒されてしまう、という悲劇です。

 いつもの明るいウエンツとのギャップが目立つんですが、切ないラストに涙したファンも多かったとか。

 ちなみに、ウエンツはこの映画以前に2回、仮面ライダーのオーディションを受けているんですが、落ちている過去があります」(芸能誌記者)

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