■欠点は”男前すぎること”
また別なキャラクターとしては、2013年に『ちびまる子ちゃん』(小学館)のスピンオフ『永沢君』の実写版(TBS系)で、“お金持ちのイケメン・花輪クン”を演じたことがある。
「5分枠のミニドラマで、全体的にショートコントのような作風の番組でした。
ウエンツは原作の花輪クンに特徴的なサラサラヘアーや“へい、ベイビー”、“○○なのサ”という、独特の口調、キザな指の動きなどを完璧に再現していました。ウエンツのルックスとキャラでなければ、あそこまで原作するのは難しかったでしょうね」(前出の芸能誌記者)
そんなウエンツには、役者として重大な欠点がある。
「男前すぎるんです。2007年に実写版『ゲゲゲの鬼太郎』で鬼太郎を演じた際も、原作者の水木しげる先生は、ウエンツの鬼太郎を80点満点中77点という高評価を付けたそうですが、減点理由は“かっこよすぎるから”だったとか。
鬼太郎や『タイガーマスク』の伊達直人のような、マンガのキャラクターを演じるにはバツグンでしょうが、“ふつうのサラリーマン”のような役は、どうしても非日常感が出てしまう。あんなサラリーマンいないですよね。『仮面ライダー』も、非常にドラマチックなキャラクターでしたが、日常的な役は難しい。
ウエンツは、絶賛されていたMCの仕事をスッパリ辞めてまでロンドンで舞台の勉強をするなど、俳優に打ち込んでいるし、努力家であることはまちがいない。
しかし、テレビ局や視聴者のニーズは、実績のあるMCやバラエティ番組のほうにあるのではないでしょうか」(前同)
自身が目指す俳優か、みなが望むMCか。悩めるウエンツの明日は、どっちだーー。