篠原涼子
篠原涼子

 13年ぶりに連続ドラマ『ハケンの品格』(日本テレビ系)の続編が放送されることが話題になっている女優の篠原涼子(46)。新型コロナウイルスの感染拡大で放送は延期となったが、初回の放送が予定されていた4月15日には特別編が放送される。

『ハケンの品格』で、篠原は時給3000円の"スーパーハケン"として会社に舞い込む問題を次々と解決する、大前春子を演じている。正社員と派遣社員の格差などリアルな問題を取り込みつつも、春子の超人的な活躍と、大泉洋(47)、小泉孝太郎(41)らとの掛け合いが20代、30代の女性に受け、最高視聴率は26%と、大成功をおさめた。

 演じる役柄からクールな大女優、といった風格のある篠原だが、実はかつては意外なキャラクターとして活躍していた。

「篠原さんは”おバカキャラ”として、一世を風靡していたんです。1990年にアイドルグループの東京パフォーマンスドールの一員としてデビューすると、ダウンタウンの『ダウンタウンのごっつええ感じ』(フジテレビ系)に出演。鼻フックや全身タイツ、他にもボウリング用のボールを頭突きでラリーするなど、毎回体当たりのコントに挑戦していた。篠原さんも“コントは最初は嫌だったし過酷だったけれど、笑ってくれると嬉しかった”と出演を楽しんでいたみたいです」(スポーツ紙デスク)

 そうした当時のバラエティでの篠原を知る人は、現在の“クールな女優”というスタンスに違和感を感じているようだ。

「ダウンタウンの松本人志(56)が、篠原について“野球、も書けなかった”と言っていたほどですからね……。しかし、現在では数字の取れる実力派女優。『ごっつ』のコントをこなすうちに身に付いたアドリブ力と演技力が、女優の仕事に活きているのかもしれません。

 篠原のおバカイメージが変わるきっかけとなったのが、2005年に放送された連続ドラマ『anego』(日本テレビ系)。篠原は仕事ができ、上司からの信頼も厚く、面倒見の良さから“アネゴ”と呼ばれるOLを演じた。このクールな役柄を見事に演じ大成功を収めたことで“かっこいい”“強くてできる女”というイメージが、世間に認知されたんです」(放送作家)

 2006年放送の連続ドラマ『アンフェア』(フジテレビ系)では、篠原はバツイチ子持ちの敏腕女性刑事・雪平というハードな役柄に。犯人の検挙率はトップながら、かつて事件で未成年者を撃ったことからマスコミに追い立てられた過去がある、という難しい役柄を篠原はシリアスにこなし、3本も映画が製作される人気作品となった。2015年公開の映画『アンフェア the end』では、篠原が華麗なアクロバットも披露し話題となった。

 また2017年には月9『民衆の敵〜世の中、おかしくないですか!?〜』(フジテレビ系)に主演。夫婦揃って仕事をクビになってしまった主婦が、正社員になるよりも市議会議員になるほうが確率が高いことから議員を目指す、という破天荒なストーリーだった。

 さらに2018年にはミステリー作家東野圭吾のベストセラー作品『人魚の眠る家』の実写映画に出演。娘の命の選択を託される母親役を演じ、第42回日本アカデミー賞で優秀主演女優賞を受賞している。

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