■色気たっぷりなキスシーンやベッドシーンでも話題に

 続く2019年には、1月期の『初めて恋をした日に読む話』、7月期の『凪のお暇』(ともにTBS系)というラブコメ2作品で対照的な男性を演じた。

『初めて~』では、ヒロインの深田恭子(37)を巡る3人の男たちの一人、茶髪の元ヤン教師・山下先生役として出演。『半分、青い。』の“まあくん”とは真逆の男らしい演技で一気にファンの心を掴み、横浜流星(23)演ずるピンク頭の“ゆりゆり”と視聴者人気でも互角の勝負を繰り広げた。一方『凪のお暇』では、うってかわって“メンヘラ製造機”の異名を持つ人たらし・ゴン役を熱演。黒木華(30)との色気たっぷりなキスシーンやベッドシーンが話題を呼び、SNS上で毎回トレンド入りするほどの盛り上がりを見せた。

「もともとTBSはドラマづくりに定評があります。特に『凪のお暇』が放送された金曜ドラマ枠といえば、『SPEC』『コウノドリ』『アンナチュラル』など数々の名作を世に送り出してきたことから、ドラマフリークに愛されている枠です。人気が高まってきたタイミングで彼の演技力を生かす良質な作品に出られたことは、間違いなく本格ブレイクの一因と言えるでしょうね」(前出のテレビ誌ライター)

 そんな中村と同世代の“カメレオン俳優”といえば、現在放送中の朝ドラ『エール』(NHK)の主演を務める窪田正孝(31)だ。

  1. 1
  2. 2
  3. 3
  4. 4