■新たな概念”テレワーク演奏会”

 ヴァイオリニストの高嶋ちさ子(51)や、『新日本フィルハーモニー交響楽団』は、“テレワーク演奏会”という取り組みに挑戦し、話題となっている。

「高嶋は4月3日にチェリスト8名と『威風堂々』を演奏した動画をYouTubeに投稿して以降、ZARDの『負けないで』を、知人のヴァイオリニストや高嶋主宰の楽団メンバーと演奏したり、プリンセスプリンセスの『Diamonds』を、本家のボーカル、岸谷香(53)とコラボし、視聴者にエールを送っています」(前出の音楽誌記者)

 一方、新日本フィルは、3月15日にTwitterで米津玄師の『パプリカ』をテレワーク演奏している姿を公開。さらにYouTubeでは日替わりでさまざまな楽器のバージョン違いを披露し、話題となっている。

 企画の発端は、メンバーのトロンボーン奏者、山口尚人氏が“シンニチ・テレワーク部”を立ち上げたことから始まります。最初は4人のみで活動していたのですが、最終的には新日本フィルの7割、総勢62名が参加したことが、3月26日の『BuzzFeed』のインタビューで明かされていますね。

 当初は参加者の少なさから“うまいけど、楽器が足りてない”というコメントもあった企画でしたが、最終的には重厚なオーケストラとなり、“想像の遥か上を行くすごさ”“ただただありがとう!”“心の傷が癒えた気分”と、絶賛のコメントが相次ぎました。

 また、約60人のバラバラの演奏動画を1本の“合奏動画”に編集する作業について、“編集大変だったろうな……本当にありがとう”と、労いのコメントもありました。

『パプリカ』企画終了後も、山口氏のYouTubeチャンネル『Hisato Yamaguchi』では、ロッシーニの『チェロとコントラバスのための二重奏曲』や『ウィリアム・テル序曲』のテレワーク演奏を投稿していて、どちらも“気持ちが落ち着く”“オーケストラが好きになった”とやはり好評です。

 コロナ騒動が終わったら、これを機に『新日本フィル』のコンサートに、ぜひ行きたいですね」(同)

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