■気になる2位&1位は

 続いて2位に選ばれたのは、木村が崇拝しているという俳優のアル・パチーノ(79)が主演した、1992年公開の『セントオブウーマン』。

 アル・パチーノ演じる気難しく孤独な全盲の退役軍人が、心優しい学生と出会ったことを機に希望を見いだしていく、年齢差をこえた2人の友情を描いた感動のヒューマンドラマだ。

 2006年公開の『武士の一分』で主演を務めた木村は、毒味をして視力を失った下級武士を演じた。目が見えないのにずっと目を開けている演技を求められ、何もヒントがなかった木村は『セントオブウーマン』を手本にしていたという。

 そして見事1位に輝いたのが、1983年公開の『アウトサイダー』。フランシス・フォード・コッポラ監督のよる青春アメリカ映画の傑作といわれており、木村も「憧れたものが凝縮されている」と紹介した。

 貧困層の若者のグループ「グリース」のコンビであるポニーボーイとジョニーはある日、富裕層のグループ「ソッシュ」と喧嘩をする。その最中、ジョニーが正当防衛ながらソッシュのメンバーを刺殺。2人は街を逃げだし教会へ逃げ込むが、ある日、2人のタバコの不始末を原因に教会は大火事に見舞われて……。不良少年たちがもがき苦しみながらも成長していく姿が描かれたこのストーリーが多くの共感を呼び、今でも根強いファンが多い作品だ。マット・ディロン、パトリック・スウェイジ、ロブ・ロウ、エミリオ・エステベス、トム・クルーズ、ダイアン・レインといったスーパースターたちが出演していることでも知られている。

 特に主題歌であるスティービー・ワンダー(69)の『Stay Gold』が有名で、木村は1994年にドラマ『若者のすべて』(フジテレビ系)に出演した際、その劇中歌に『Stay Gold』を推薦したという。

 番組の配信を受けて、ネット上には、「『ハウル』入ってるの最高!」「すごい熱く語ってるし、本当に映画好きなんだね」「『アウトサイダー』は昔から好きって言ってるよね」といったコメントが書き込まれている。

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