長谷川博己『麒麟がくる』染谷将太の“主役食い演技”でますます薄れる存在感の画像
※画像はNHK『麒麟がくる』番組公式ホームページより

「染谷信長ヤバいです」「染谷将太の信長にあらためて感嘆」。ツイッターに染谷将太(27)を絶賛する声が、続々とあがった。長谷川博己(43)が主演を務める大河ドラマ麒麟がくる』(NHK)は、染谷が演じる信長が登場する機会が一気に増え、目下、注目度アップ中だ。

 4月19日は、ここまで主演の長谷川博己を食う怪演と話題になっていた、本木雅弘(54)が演じる斎藤道三と信長が対峙するシーンもあり、大いに盛り上がった。まずは、その内容を振り返ってみよう。

 信長と道三の会見が聖徳寺で行われることとなったが、信長はなかなかやって来ない。待たされて怒りをあらわにする道三を尻目に、信長は道三の娘で自らの妻である帰蝶(川口春奈/25)の名を何度も口にしながら、じりじりと道三を威圧。そのうえで「尾張一のたわけでございます」と言い放ち、道三に「見事なたわけじゃ」といたく気に入られる。その後、今川義元の軍が尾張へ攻めてきたのを受け、道三は信長の那古野城に援軍を送ろうとするが、これに異を唱えたのが、道三の息子、高政(伊藤英明/44)だった……。

 冒頭の聖徳寺での会見。染谷将太と本木雅弘の緊張感あるやりとりがものすごかった。染谷の信長は憎たらしいまでの「たわけ」ぶりを発揮し、野心をむき出しにした名スピーチを披露。道三もこの演説に魅せられたようだったが、多くの視聴者も染谷が演じる信長の虜になったことだろう。その後も戦で死んだ仲間を思って悲痛な顔を見せるなど、染谷のいろんな表情が見られる回だった。今後の“染谷信長”がどのように進化していくのか、楽しみでならない。

 また、アクが強すぎる斎藤道三も、この放送回は見せ場たっぷり。ツイッターには「人の懐にひょいと入ってきて、すきを見つけてグサッとえぐる。本当にマムシのようでした」「主役級の斎藤道三」と絶賛の声が。染谷信長にモックン道三、もともとキャラが立っている武将2人に演技派をあてることで、より魅力的な人物になっている。

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