安倍晋三首相
安倍晋三首相

 4月1日、安倍晋三首相(65)が新型コロナウイルスの感染予防対策として発表した、1世帯につき2枚の布マスクの配布。マスクの入手が困難だった状況で、国民からは感謝の声もあった一方で、「2枚だけじゃ足りない…」「給食当番みたい」「マスクを配布する前に経済対策やってよ」といった批判の声が相次ぎ、ツイッターではアベノミクスをもじった“アベノマスク”という造語がトレンド入り。さらに、このアベノマスクに466億円の税金がかかっていることも明らかになると、国民からは“税金の無駄”との意見もあがった。

 そんな中、18日、オペラ歌手でタレントの森公美子(60)がアベノマスクを批判する動画がアップされた。

「アップされた動画は、元々森が闘病中である元フジテレビの笠井信輔アナウンサー(57)に個人的に送ったものでした。その動画に大笑いして元気をもらったという笠井アナが、SNSをやっていない森の代わりに、森の許可を得て投稿したんです。

 森は政府から布マスクが届いたことを報告し、マスクを顔につけた状態でマスクの解説をはじめました。するとすぐにマスクの紐の不具合や、鼻のワイヤーがないため顔に密着しないことを指摘。そして、“話しているうちにだんだんマスクが上がってきて口がでてしまうので口を隠すと、今度は鼻がでてしまう”とマスクの小ささを伝えました。

 森の動画は“どなたにお礼を申し上げたら良いのでしょうか。こういったマスクをいただきまして本当にありがとうございました”と嫌味たっぷりなコメントで締めくくられたのですが、この動画には“マスクをバカにするなんて幼稚すぎる”“ふざけてないで、必要としてる人に寄付すればよかったのに”と批判の声が殺到。笠井アナも炎上を受けて、謝罪のコメントを発表するとともに、森の動画を削除しました」(芸能記者)

 しかし、芸能界ではアベノマスクについての批判の声が続々と上がっている。

 お笑いコンビおぎやはぎ小木博明(48)は、22日に『バイキング』(フジテレビ系)に出演。番組では、政府が検討している全国民への一律10万円の給付について、国に申請をしないと10万円の給付金は受け取れないことや、有名人たちが10万円を寄付する表明をしていることが取り上げられた。

「小木は給付金について、“まぁ、ロクなもんに使わないですからね。国は”とコメント。さらに自宅に政府からの布マスクが届いたことを報告し、“昨日マスク届きましたけど、ゴムの長さも違うし左右で”とコメント。さらに“めちゃくちゃですよ。あれもリメイクするの流行っているじゃないですか。うちとしては工作の道具が届いた感じです”と怒りをあらわにしました。

 小木は15日に同番組に出演した際にも、布マスクについて“安倍さん以外誰もつけないじゃないですか、政府も。周りの人も意味ないからつけてないわけじゃないですか“と批判していましたが、やはり小木には布マスクは役に立たなかったようです」(前出の芸能記者)

 また、アベノマスクには、カビが生えていたり、袋の中に虫や髪の毛が混入しているものもある、という報告がネット上には上がっている。これを受け、女優の小泉今日子(54)が、自身が代表取締役を務める制作会社「明後日」の公式ツイッターを更新。

「人間だから間違えや失敗は誰にでもあるだろう。一生懸命やった結果だったら人はいつか許してくれるかもしれない。でも汚らしい嘘や狡(ずる)は絶対に許されない。カビだらけのマスクはその汚らしさを具現化したように見えて仕方がない。」と、政府への批判を明らかにした。

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