コロナ“特別扱い”から一転「無期限休業続出」のパチンコ業界【ギャンブルライター・浜田正則コラム】の画像
(イラスト/玉三郎)

「集・近・閉(しゅう・きん・へい)が合わさると危険」と定義された新型コロナウィルス……違うか……「密集・密閉・密接」の「3密」でしたね。そうした危険とされる空間に、これまでパチンコは該当から外れていました。

 理由としては、「天井が高く、密室とはいえない」や、「みんな台のほうを向いてるので、人と人が対面するシチュエーションがほとんどない」など、業種を明かさずに聞く限り、説得力のある根拠が挙げられたのですが、やはりというか、パチンコという存在そのもののイメージに最後は負けちゃいましたね。

 今となっては東京・大阪はもちろん、北海道、福岡、兵庫、京都、愛知、埼玉、神奈川、千葉などなど、これら大都市に立地しているホールは自主的な臨時休業と相成りました。

 このコロナによって弱ったのは、公務以外のどこもかしこも一緒で、パチンコ業界も同じですけれど、パチンコ関連でいえば一番弱ってんのは何しろホールでしょうね。だって、予約と発注はとっくに済んでる新台が、営業もしてないホールに次々と来るんですから。支払いだけは、メーカーも延期に応じるそうなんですけれど、この先ホールは回収もままならない状況でおっかなびっくり営業再開して、休業中にもかかわらず導入されていった台に加えて、今まさに頼んだ新台との、倍プッシュの台費用を背負うことになりそうです。

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