■テレ東の誇る芸人のための2大バラエティ

 テレビ東京は、テレビから姿を消してしまったタレントを復活させたり、他局とは違う側面から魅力を引き出したりする手腕に定評がある。

「ある意味でタレント再生工場、もしくは芸人ロンダリング、という言い方もできるかもしれません(笑)。たとえば、『出川哲朗の充電させてもらえませんか?』は、出川にとっては初の冠番組ですが、ゲストの“素の姿”を売りにしていて、江頭2:50(54)が過激な芸を一切行わずに、穏やかで一般人にも優しい姿を見せたり、中居正広(47)や『新しい地図』の3人が出演した際も、他局とは違いSMAP関係の話題や、元メンバーの森且行(46)の話題を平然と話したことが、大いに反響を呼びました。

 番宣でも“あの地図が!”という大々的な感じではなく、普通に“今回のゲスト”として扱われていたことなども、他局とは少しアピールが違いますよね」(芸能雑誌記者)

 また、深夜番組の『ゴッドタン』は、若手の登竜門としても、“消えた芸人”の再起の場としても、成果を上げている。

「たとえば、いま売れっ子のEXITは、2018年7月に企画『この若手知ってんのか』で登場し、一気に注目を高めました。

 また、朝日奈央(26)は、『アイドリング!!!』解散後に仕事がなくなり困っていたところを、『ゴッドタン』に出演して劇団ひとりのアドバイスに助けられたと、1月21日の『幸せ!ボンビーガール』(日本テレビ系)で明かしています。『ボンビー』では“10円玉を目と鼻にはめる”という一発芸を披露した朝日ですが、『ゴッドタン』では、深夜帯でもギリギリな下ネタギャグも堂々とこなしています。

 そのほかにも、2013年には、三四郎小宮浩信(36)がプライベートの事故で前歯が欠け、右脚がギプスの車いす状態で出演したことで強烈なインパクトを残し、劇団ひとりの“ムカつくけど、お前絶対すぐ売れるよ!”との言葉どおり、大ブレイクしました」(前出のお笑いライター)

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