■NGを出すこともなかった
2019年12月の初めての撮影時、志村さんの台本がボロボロで、主演の窪田のものより擦り切れていたと『女性セブン』では伝えている。
「撮影中、志村さんが台本を開くことは1度もなく、NGも出さなかったそうですから、ドラマへの情熱や意気込みは並々ならぬものがあったのではないでしょうか。
志村さんは2006年からライフワークとも言える舞台『志村魂』を続けてきました。舞台は、ほとんどが志村さんのセリフで展開されます。
志村さんはかつて、膨大なセリフを覚える秘訣として“必死で覚えているんだよ。俺だって最初は覚えるのが苦手だったよ。だから、常に台本は読むようにしているんだ。台本も『お風呂用』から『トイレ用』、『車内用』と場所に合わせて用意しているんだよ”と、どこにいるときも台本を見ることができるように3か所に台本を常備していたと話していました。
『エール』の撮影前も台本を本当に読み込んでいたのでしょうね。山田洋次監督による、志村さんの初主演映画『キネマの神様』が見られないのが残念でならないですよね……」(お笑いプロ関係者)
5月1日の放送のラストに登場した志村さんは、コントで見せるコミカルさは微塵も感じさせない、落ち着いた渋い演技を披露してみせた。今後の『エール』で、志村さんがどんな演技を見せてくれるのか、楽しみでならない。