4月21日『毎日新聞』にて報じられた”カビノマスク”
4月21日『毎日新聞』にて報じられた”カビノマスク”

 安倍晋三首相(65)渾身の対新型コロナウイルス政策だった“全世帯に2枚の布マスク配布”。
 しかし、決定直後から“サイズが小さすぎる”、“ガーゼで呼吸が苦しい”などなど、使い勝手の悪さから、“アベノマスク”は世間では酷評されてきたが、さらなる問題が発覚した。

「このマスク、不良品の報告が相次いでいるんですよ。髪の毛やゴミが混入していたり、ひどい例だとカビが生えたマスクもあったようです。

 4月22日の『毎日新聞』によると、18日の時点で厚生労働省に80市町村で1901件の、不良品に関する報告があった妊婦向け布マスクですが、21日の時点で7870枚のマスクが不良品だったことが公表されています。

 その後、全世帯対象の布マスクでも、配布前の検品で不良品が出ていることが、22日の『テレ朝news』で報じられています。

 国内の民間企業3社が請け負い、中国やベトナムなどの海外の工場で生産されたアベノマスクは、郵送費を含めて466億円を費やしたのですが、それでこの体たらく。

“カビマスクの写真”は出処が不明瞭で、マスクの縫い目が違うことなどからフェイクニュースの可能性も指摘されていますが、21日には“文科省経由で学校に届いたはずのマスクに細い毛が織り込まれていた”というツイートが写真付きで投稿されていたり、22日には“小さな茶色いしみが付着していた”というツイートがやはり写真付きで投稿されているなど、不良品が一定数で回っていることは間違いありません」(全国紙社会部記者)

 19日には北海道在住の個人がFacebookで、“北海道の某学校に支給されたマスクを検品したら、4分の1が異物混入の欠陥品だった”と、証拠写真を添えて怒りの声を投稿。これに対して“普通の会社なら、4分の1も不良品出してたらリコールもの”というコメントもありましたね。

 こうした初期不良のせいで“届いても怖くて使えない”という声も聞かれる。騒動を重く見た政府は、24日に“納入した2社が未配布分を回収する”と発表。“配布日程が予定より遅れるが、配布中止などの計画見直しは考えていない”としている。当初の予定は“5月中旬までに全国で配達完了”だったが、遅延は必至とみられる。

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