■フジテレビは謝罪文を掲載

 4月26日、環翠楼のフェイスブックページが更新され、「先日の放送内容におきましての、事実と異なるナレーション内容につきまして、正式なる謝罪のお言葉をテレビ番組の方より頂戴いたしました」として、謝罪文を掲載した。

 フジテレビの謝罪文は、「4月18日放送の番組内において、貴社旅館内の模様を撮影した映像がありましたが、 当該映像はアナウンサーの純然たるプライベートな旅行を撮影したものではありませんでした。  番組から貴社に対し、長期間にわたりアナウンサーに密着する企画・撮影・手配であると事前にご説明した上で、ご協力をお願いしておりました。また、撮影後に当該アナウンサーに撮影した内容を確認しており、貴社に不適切な隠し撮りにご協力いただいたものではございません。 撮影にご協力いただいた貴社にご迷惑をおかけしたことをお詫び申し上げます」(原文ママ)という内容だった。同様の謝罪文が、『さんまのFNSアナウンサー全国一斉点検2020』のホームページにも掲載されている。

「謝罪文には“純然たるプライベートな旅行を撮影したものではありません”としています。しかし、番組内では、あくまでプライベートを装っていました。佐野アナと倉田アナは撮影内容を確認した、と記述されていますが、スタジオでVTRがあることを知らされた際、2人は驚いた素振りを見せており、初めて知ったような感じでした。

 バラエティ番組なので、“番組自体まるごと演出ですよ”と言われたらそれまでですが、あの放送の仕方だと佐野アナと倉田アナが“ヤラセに加担している”ともとられてしまいすし、“ヤラセ疑惑”がアナウンサーにまで飛び火してしまったらより大事ですよね。おそらく両アナウンサーは、こうした放送になるとは思っていなかったのではないでしょうか」(前出の芸能記者)

 4月27日、本サイトでは環翠楼に取材を行い、改めて、五代目の若旦那に今回の騒動の経緯を聞いた。

「テレビ局の方から、放送日は事前に知らされていましたが、リアルタイムでは見ていませんでした。そのため、電話とメールで、放送についてクレームがあったのですが、最初は何がなんだかわかりませんでした。そこで、番組を視聴したところ、事実ではないことを言ってるナレーションがあったんです」(環翠楼の若旦那)

 放送を受けて、旅館側は経緯をフェイスブックに投稿をしているが、「すべての方が見ているわけではない」といい、番組視聴者からの旅館への問い合わせは、まだ続いているという。

「SNSでも、言われのない書き込みがありましたが、ひどい話です。お客様のプライベートを第三者に明かすなんてありえないのに……」(前同)

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