■フジテレビへの撮影協力は「できない」

 若旦那は、ツイッターで「アナウンサー様がたの仲良しさを伝える企画は、視聴者様に伝わり、笑顔にさせたのではないでしょうか」と投稿したほか、取材でも「見ていた方には、あくまでテレビのストーリーとわかっている人もいた」と一定の理解を示していた。

 しかし、4月19日の投稿にもあった、今後のテレビ番組への撮影協力に関して聞くと、

「フジテレビさんには、今までにもドッキリ番組の協力依頼などがありました。ただ、今回のは信用毀損の問題です。今後、そうした話がきても、応じることはありません」(若旦那)

 と、協力には応じないという意思を明かした。こうした態度をとる理由には、フジテレビが提示した謝罪文にも関係があるという。

「謝罪文は、フジテレビさんとやり取りをして、3〜4回書き直しを要求しました。何度かやり取りをした上で、あの文章です。フジテレビさんから、これ以上修正したら、番組ホームページにも掲載しないと言われましたし、(温泉)組合の弁護士さんにも、スピードを重視するなら、もうこれで仕方ないのでは、と提案があり、あの内容で決定しました」(前同)

 謝罪文の内容には、納得していないようだが、

「過ぎてしまったことですから……。長い時間をかけてフジテレビさんの非を追及しても仕方ない。BPOにも問い合わせましたが、謝罪を受け入れてしまったので、もう終わりなのでしょう……。それよりも、お客様の不安を拭うことを急がなければなりません」(同)

 若旦那は取材の最後に「新型コロナウイルスで大変な時期に、いらぬことで迷惑をかけてしまって、心苦しいです」と環翠楼のファンにメッセージを送った。

 若旦那への取材後、フジテレビに対して、今回の経緯の説明、謝罪文について質問を送ったところ、

「制作の詳細についてはお答えしておりません」

 という回答だった。

 創業400年の老舗旅館の看板をひどく傷つけてしまった今回の“隠し撮りヤラセ騒動”は、これで幕引きとなるのだろうか――。

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