■TOKIO松岡、関ジャニ大倉も時代劇に

 井ノ原は『特捜9』だけではなく、テレビ東京系の『出没!アド街ック天国』も“引き継いでいる”。前MCの愛川欽也さん(享年80)の急逝を受け、2015年4月より井ノ原がMCに就任した。

「テレビ界ではジャニーズタレントが番組を“禅譲”されるケースは珍しくありません。それは彼らが固定ファンを持っていること。それが視聴率の底上げにつながってくる。また事務所のパワーでしょうね。ジャニーズ事務所と良い関係を築いておけば、その番組以外の部分でのメリットも期待できますからね。

 最近では新型コロナウイルスによる肺炎で亡くなった志村けんさん(享年70)に代わって、相葉雅紀(37)が『天才!志村どうぶつ園』(日本テレビ系)のメインMCに昇格しましたよね。

 また、ドラマでもこういったケースは少なくない。東山紀之(53)は現在、佐藤浩市(59)や中村雅俊(69)が主演を務めていた『棟居刑事シリーズ』(テレビ朝日系)を引き継いでいます。また、藤田まことさん(享年76)の中村主水でお馴染みの人気時代劇シリーズ『必殺仕事人』(テレビ朝日系)も、現在では東山が主演。2007年から引き継ぐ形になり、現在は年1回のスペシャルドラマとして放送されています」(芸能記者)

『必殺仕事人』シリーズには東山以外にも、TOKIO松岡昌宏(43)、関ジャニ∞大倉忠義(34)、Hey!Say!JUMP知念侑李(26)らも出演するようになってきている。

「ジャニーズファンにとっては嬉しいでしょうが、往年の時代劇ファンの中には、“時代劇がジャニーズ一色になってしまうのはちょっと……”と感じる人がいるのも事実。実際、SNS上でも“必殺仕事人も重みや渋みが無くなったな””東山も悪くはないけどまだ渋みや重みが足りない”“必殺仕事人は東山紀之はミスキャストだと思う・・・イケメンすぎるし、情けない亭主のイメージが無さすぎる。逆に昼の情けなさと、仕事中のシリアスを演じ分けた藤田まことは素晴らしい”といった声がありますね」(前出の芸能記者)

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