■ダウンタウンDXの空気を凍らせた神田

 そんな経緯ゆえ、『太田伯山』で「これ太田さんの前じゃ悪いんだけど……」と前置きをしたわけだが、神田は『ダウンタウンDX』で何をやらかしたのか。

「番組出演にあたって、神田はディレクターに“中学時代EDになった話をすればウケる”と太鼓判を押され、“これは絶対ウケます。もし何かあってスベっても、ウチの松本はプロ中のプロですから”と、熱弁するディレクターに納得した神田は『DX』でEDの話をすることを決めたそうです。これが悲劇の引き金でした……」(お笑い雑誌記者)

 収録は上々の滑り出しで、紹介時のトークが、観客にウケたという。

浜田雅功(57)に神田は“『ダウンタウンなう』は対面式でよかったけど、いろんな人いるんでやりづらいですね。ホントは2人きりのほうが面白いんですよね”と言ったら観客もウケて、浜田に“言い過ぎやで!”とツッコまれたりと、イイ感じに盛り上がったそうなんですが、肝心のEDのトークでどんスベリしたそうです(笑)」(前同)

「取り返せないくらいの空気になった」「ディレクターに“お前のせいだ!”って顔を見たら、下を向いてた。で、“松本が何とかする”って言ってたから松本さんを見たら棒立ちになってた」「おいおいおい⁉ これ俺のせいか⁉と思った。もう地獄絵図ですよ!」

 と、当時の大惨事をまくし立てた神田。その後、休憩時間に浜田に謝罪した神田は、さらに打ちのめされたという。

「休憩中、スベりを浜田に謝罪した際に、神田は“ええよ、お前みたいなもんがいてもええんや……”と言われ、“完全に見捨てられたと思った”と述懐していました(笑)。 

 ただ、後日の放送を見ると、浜田も、棒立ちに見えていた松本も、ちゃんと神田に助け船を出していたそうです。神田はパニック状態でそれに気付かず、“全員が敵に見えてた”と反省していました。

 いったん冷えた空気は取り返せず、そんなことした奴は二度と呼ばない、となるのが普通だが、それでもその後、自分を共演NGにしなかった松本を神田は“えらい“と称賛していましたね」(前同)

 伯山の地獄体験を聞きながら、太田は何を思っていたのだろうか……。

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