■「ゲン担ぎ」が常識

 お次は(2)「当たる前兆」。さまざまなケースを、前述の『宝くじ当せん者レポート』から拾ってみたところ、意外な傾向が――。

 宝くじ長者の間では、とにかく「ゲン担ぎ」が常識になっているのだ。中でも約15%と最もポピュラーなゲン担ぎが、「良いことがあったときに購入」。

 2018年の年末ジャンボで1等の前後賞の1億5000万円を当てた80代男性の場合、「大安」などの日ではなく、“素晴らしい人(実に気が合うなど)に出会えた日”など、自分が「良い日」と思ったときに限って購入していたら、ドンピシャの大当たり。

 また、18年サマーで1等5億円を当てた50代男性の場合、前回の年末で100万円の当せん番号に1つ数字が違っただけだったので、「そろそろ高額当せんがあるのでは?」と思って挑戦したら、億万長者になったという。同じ18年サマーで1等前後賞1億円を当てた60代男性の場合は、購入の少し前、「ゴルフ中に鹿を見た」のが、お告げだったのではないかと思っている。

 そうかと思えば、17年ドリームの“ミニ”で1等1億円を当てた60代男性の場合は、自宅の車庫の上にツバメが巣を作ったという。ご承知の通り、これは昔から吉兆とされている。そして、なんとドリーム発売期間が終わる頃、ツバメはまだ越冬時期ではないのに、忽然と姿を消したという。同じくドリームで2等1000万円を当てた女性(50代)の場合は、「何度もトイレに行く夢」を見るようになったという。そして、当せんが判明したと同時にパッタリ見なくなったそうだ。後で夢占いをしてもらったら、それは良いことが起きる前兆だったと言われたとか。

 最後は、18年サマーで1等前後賞6億円を当てた、宝くじファンの50代男性。この人は、発売と同時に宝くじをすでに別の売り場で購入していたのだが、あるスーパーの前を通りかかった際、何かが手招きしているような気がして、思わず3000円分だけ追加買いしたら、それが大当たり。売り場でなくても、このように、ともかく何か前兆を感じたときに購入するのがいいようだ。

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