■楽しかったが、反省点も多い

 中村は観客を味方につけ、得意技のドロップキックを放つなど奮戦したが、残念ながらサイドスープレックスを食らい敗れた。迫力のある試合だったが、映像がカクついたせいで、技が決まる決定的瞬間や、レフェリーのコールを聞き逃した視聴者が多かったのが悔やまれる、という。

「拍手や応援など、一体感があって楽しかったのは事実ですが、課題は山積みでした。特に、“観客”サイドに問題点が多かった“と、配信中にチャット機能で指摘するファンが多かったですね」

 記者Tによると、電車の音や、何か食べている音、テレビの音など、視聴者側のマイクから雑音が入ってしまい、大いに視聴の妨げになっていたという。こうした行為は一部の観客が指摘したこともあり、中盤からはある程度改善されたが、それでも“音”の問題は残った。

「試合終了後のインタビューや、視聴者からの質問コーナーも、ノイズで音が飛んでしまい、不明瞭でした。配信中にDDTはチャットで改善点を求めましたが、“観客にも視聴ルールが必要”“中村の煽りみたいに、試合中にもっと観客に話しかけてほしい”“100人を同じ部屋(PC)に集めるのではなく、20人×5で分ければ、画質を改善できるかも”と、さまざまな意見が集まっています。企画としては本当に面白かったですし、今後に期待したいですね」

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