■人気アナを“役員待遇”にするのは局の常とう手段!?

 6月26日の人事発令後、大下アナの正式な肩書は「役員待遇コンテンツ編成局エグゼクティブアナウンサー」になるという。

 同局では過去、女性アナウンサー出身の堀越むつ子氏(70)が役員を務めたことがあるが、現役の女性アナが役員待遇となるのは初となる。

 大下アナの役員待遇抜擢に、ネットでは「周りの活躍を見ながらも、地道にやってこられた結果だと思います」「大下さんがそのような役職を担う事ことは今後後輩アナウンサーも頑張ればそれなりの役職に就ける道筋はできた!」「マイペースで仕事をこなしていく姿は、ずっと仕事を続けていこうと思っている女の人たちにとって頼もしい存在です」といった歓迎の声が上がっている。

「テレビ朝日では小川彩佳(35)、宇賀なつみ(33)、竹内由恵(34)など、エース級の女子アナの退社が相次いでいますが、大下アナの役員待遇抜擢で、彼女を目標にしてフリーに転身せず、局アナとして頑張るという後輩アナウンサーも増えていくかもしれません。

 ただ、この状況を各局のアナウンサーは手放しでは喜べないのではないのかも。というのも、人気アナウンサーを“役員待遇”に昇格させるのはテレビ局ではあることではあるんです。TBSでは安住紳一郎アナ(46)が役員待遇扱いと言われていますよね」(前出の制作会社関係者)

 2019年6月の『FLASH』(光文社)では、安住アナが二階級特進したと報じている。

 それまで「アナウンスセンターエキスパート職・部次長待遇」だった安住アナだが、同年7月1日付の人事で「局次長待遇」に昇進したという。

「TBSとしては人気、実力を有する看板アナウンサーにフリーになってほしくない。そのため、安住アナを局次長待遇に抜擢したという話ですよね。ただ実際の収入面はさらに上、“役員待遇”だという話が聞こえてきています。さまざまな特別手当てをつけて、年に5000万円を遥かに超える報酬が出ているという話も……。ただそれはあくまでも“待遇”であって、公式の役職ではありません。

 今回、大下アナを役員待遇に抜擢することで、テレビ朝日は世間から“女性が活躍できる職場”だというイメージも持たれる。大下アナにもフリーになってほしくないという思いもあるのでしょうが、それ以上に企業イメージ向上のために大下アナが利用されたとも聞こえてきています」(前同)

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