嵐

 5月14日、安倍晋三首相は39県における新型コロナウイルス感染拡大防止のための緊急事態宣言の解除を発表した。

 緊急事態宣言が継続している、東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県、大阪府、京都府、兵庫県、北海道についても、5月21日をめどに解除できるかどうかあらためて判断する予定だという。

「5月18日に確認された感染者数が、東京都で10人、神奈川県で8人と、日を追うごとに減少しています。世界的に終息に向かいつつあると考えられますが、アメリカの感染症対策チームの主要メンバーである国立アレルギー感染症研究所のファウチ所長は、5月12日に行われた議会上院の公聴会で、“拙速な経済再開は第2波を招きかねない”と警鐘を鳴らしました。

 また、新型コロナウイルスを抑え込んだという報道もあった韓国ではナイトクラブで集団感染が発生。新型コロナウイルスの発生源とされている中国・武漢では1か月以上新たな感染者が出ていなかったにもかかわらず、5月に入ってから再び集団感染が報告されています。そう考えると、緊急事態宣言を解除した最初の日曜日に多くの人出が確認された日本国内でも“第2波”が発生する可能性は否定できません」(夕刊紙記者)

 5月17日に新規感染者が2か月ぶりに0人となった大阪府。翌18日、吉村洋文知事は『情報ライブ ミヤネ屋』に生出演し、「率直にうれしいですが、ウイルスは確実に市中にありますから。これで終わりではないし、これから新しいステージ、ウイルスと共存していく道っていうのを探っていかないといけないと思っています」と語った。

 また、「僕は第2ステージに入ったと思っているので、次は新たな生活の仕方、ウイルスと共存する生活をしないと、国がもたないと思います」と気を引き締めた。

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