■終息後も舞台やコンサート開催は厳しい

 月刊誌『Voice』(PHP研究所)の2020年6月号の取材に応じた、大手芸能プロ・ホリプロの堀義貴社長は「現在は演劇制作の収入が得られない状態です。当社が主催する舞台に出演予定だったタレントに対してどう支払いをするのか、という問題もあります」、「照明や美術、衣装に携わるスタッフの仕事はどんどん失われています。(中略)エンタメ業界が現場から崩壊していく事態を、私は最も恐れています」と、現状と危機感を語っている。

「芸能プロダクションも深刻なダメージを受けていますし、所属するタレントも経済的には厳しい状況にあります。ドラマや映画の撮影をすることはできず、ドラマに出るほどの知名度がない役者も舞台の仕事がない。

 また、新型コロナウイルスが、ある程度終息しても、“3密”になってしまう舞台やコンサートの開催は、元通りには開催できないでしょう。だからこそ、西田さんはかなり早い段階で内閣府や厚生労働大臣に、俳優の窮状を訴えたのでしょう」(前同)

 一方で、外出自粛の影響により、新垣結衣(31)主演の『逃げるは恥だが役に立つ』(TBS系)や大野智(39)主演の『鍵のかかった部屋』(フジテレビ系)といった、ドラマの再放送が高視聴率を記録するなど、テレビの視聴機会は増えているという報道もある。

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