■フジテレビの不動産事業は絶好調

 キー局の多くが放送をはじめとするメディア・コンテンツ事業以外にも、都市開発や観光事業など、さまざまな事業を展開している。

「ここ数年、視聴率低迷が続いているフジテレビでは賃貸ビル経営や不動産賃貸および売買を行う関連企業の業績がきわめて好調。また、近年は映画事業も好調だったため、多くの利益が出ているため、フジテレビ局員のボーナスも悪くないと言われています。

 TBSも不動産事業が好調で、TBSの利益の約4割が不動産事業。TBSの不動産事業はほとんどが東京・赤坂に一極集中していることから、TBSのことを“赤坂不動産”と揶揄する声もあるほど。加えて、TBSは小売り業や通販事業も展開しており、それが堅調。テレビ事業よりもそちらのほうが利益が大きいといいますね。

 日本テレビも、数年前からかつての本社であり、現在日本テレビ番町スタジオがある麹町周辺の土地を買いまくって、再開発に取り組んでいるといいます。不動産事業は悪くないようなんですが、この新型コロナウイルス禍で、大打撃で出ている事業があるといいます」(前出の制作会社関係者)

 それは、日テレのグループ会社である大手フィットネスクラブ運営会社の『ティップネス』だ。

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