■爆笑問題の人気番組に抗議!

 前出のキー局関係者は、“ゾンビ番組”の一例として爆笑問題がMCを務めるバラエティ番組『爆報!THEフライデー』(TBS系)の名前を挙げる。

「『爆報!THEフライデー』は、かつて一世を風靡したものの、現在はテレビで目にすることがなくなってしまった芸能人の現在や、意外な第2の人生を歩んでいる芸能人や有名人を紹介するほか、芸能人の介護問題なども取り上げる番組です。数年前まで15%前後を記録する大人気番組だったんですが、最近では一桁に低迷。今や視聴率が取れないため、放送回数自体を減らしているとも聞こえてきます。

 数字が低くなった理由は、番組内容が“あの人は今”的なものや、過去の芸能ゴシップを取り上げたりする週刊誌のような内容のため、ネタが枯渇してしまったことが要因だと考えられます。また、現在はそうした番組が求められていないという声もありますね」

 5月22日、過去、『爆報!THEフライデー』に密着取材を受け、何度も番組に出演しているプロ野球元日本ハムファイターズ監督の大島康徳氏(69)が、自身のブログで同番組への怒りをぶちまけた。

 大島氏は、自宅に欠陥が判明し、建て直すことになった際、同番組の密着取材を受けたのだが、建築費用を公開することを拒否したにもかかわらず、勝手に公開され、しかもその金額が実際とは違っていたという。大島氏は、プライバシーが侵害されたとして番組サイドに抗議し、「これを公に放送してしまった以上、訂正と謝罪も公にすることが筋である」と番組と話し合いを続けてきたが、最終的にはそれは叶わず。謝罪の手紙が最終的な答えだったとして、現在の納得いかない気持ちともに、番組の責任者から届いた手紙を、ブログ内で公開している。

「複雑な人間関係やトラブルを題材に、ギリギリのところを攻める番組なのでこうした抗議、クレームなどはほかにもあるのでしょう。ただ、出演者との事後の話し合いが上手く調整できないというのは、番組としてはかなりしんどい状態ですよね。

 TBS関係者によると、MCの爆笑問題はそのままに、新たな企画を立ち上げ、新番組をスタートさせたいということのようです。番組スタッフは総勢80人近くいるそうで、それぞれの生活もあるのでチームを解体するわけにはいかない。ですので新番組を立ち上げる必要があるとのことですが、今秋の改編がないとなると、不調であっても『爆報!THEフライデー』が、しばらくは続くのかもしれませんね」(前同)

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