■誹謗中傷が来ることを想定した編集
多くの映像を撮っていたという『あいのり』の現場。それは編集作業時のことも考えてのことだったようだ。
「たくさん撮っていたのは、撮り直せない海外ロケということもあるでしょうが、編集面での配慮も関係していたようです。というのも、番組関係者いわく、『あいのり』は、出演者が大炎上したり、誹謗中傷の声が上がりそうなシーンは編集段階で落としたり、悪く見えすぎないように調整したりという配慮を意識的に行っていたそうです。そうした“危険シーン”を削りすぎると、放送の尺が足りなくなる可能性もあるから、多くのシーンを撮っていたのでしょう。
報道を見る限り、『テラスハウス』はかなり攻めた編集だったようですよね。撮影段階では、『テラスハウス』も『あいのり』とも大炎上の可能性がある映像を撮っていた。しかし、編集作業時の配慮において、両者には差があったのではないでしょうか」(前出の制作会社関係者)
でっぱりんのプログにもあったスタッフの出演者のフォローも実際に行われていたという。
「『あいのり』は海外ロケでスタッフと出演者が長い時間、行動をともにします。そのため、団結力があって、スタッフも出演者もお互いを思いやって撮影を進めていたそうです。出演者含めた撮影クルーがひとつのチームのような感じで、でっぱりんがプログで言っていたようなスタッフから出演者のフォローや心のケアもちゃんと行われていたと聞きますね」(前同)
前出のワイドショー関係者は言う。
「『テラスハウス』は近年、ネット配信で海外でも知られるところとなり、世界での評価も受けていました。若者を中心に注目度、影響力は抜群で、その人気はうなぎのぼりだったといえるでしょう。そうした中、制作スタッフは、“より面白いものを””より話題になるものを”という意識が強くなりすぎてしまったのかもしれませんね……」
二度と、悲劇は繰り返されてはならない。