■ネトフリのキラーコンテンツでもあった『テラハ』

「『テラスハウス』はフジテレビが制作し、同局で放送されるとともにNetflixでも配信されています。ただ、実際の番組づくりについては、フジテレビというより、制作会社が主導していたようです。木村さんの逝去を受け、フジテレビと制作会社上層部の間では急きょ話し合いが持たれ、どちらがどのような責任を負うのかなど、議論を重ねているといいます」(民放キー局ディレクター)

 5月31日には複数のスポーツ紙が、『テラスハウス』の制作会社が出演者の行動の一部を切り取るような編集を主導していたと報じている。『スポニチアネックス』によると、制作会社が撮影から編集、仕上げまでを担当し、同番組の企画を立ち上げたプロデューサーが監修をしていたという。

「制作会社は地上波での放送よりも、ネットフリックス視聴者を意識して番組作りをしていたとささやかれています。日本のネットフリックス登録者数は、昨年秋の時点で約300万人。コロナ禍でステイホームが強く言われたことから現在はその数はさらに増えていると思われますが、そのうちの約10%が『テラスハウス』を配信当日に視聴すると言われていました。それほど、同番組はネトフリの超キラーコンテンツだったんです。

 そのため制作会社はネットで話題になりやすい展開を求めていたとも。だからこそフジテレビサイドは制作会社とより慎重に話し合いを進めたいと考えているのかもしれません」(前同)

  1. 1
  2. 2
  3. 3