星野源
星野源

 女優の新垣結衣(32)主演のドラマ『逃げるは恥だが役に立つ ムズキュン!特別編』(TBS系)の第4話が6月9日に放送され、星野源(39)の独白シーンが切なすぎると、視聴者から大きな反響があったようだ。

 このドラマは海野つなみの同名マンガが原作で、16年10月期に火曜ドラマ枠で放送。“彼氏なし”、“職なし”の主人公・森山みくり(新垣結衣)が、独身の会社員・津崎平匡(星野源)と契約結婚し、ひとつ屋根の下で生活を始めるという、新感覚の社会派ラブコメディ。

 第4話は、これまで秘密にしていた契約結婚を、平匡が職場の後輩である風見(大谷亮平/39)にバラしてしまう。2人の関係が理想的だという風見に、週1でみくりをシェアさせてほしいと提案され、平匡は動揺。その提案を平匡がみくりに言い出せないまま半月ほど経ったころ、実は先に風見からシェアの話を聞いていたみくりが平匡から聞き出そうと試みるのだが……という展開だった。今回も再編集により、未公開シーンや未公開カットを新たに加えて放送されている。

 今回、反響が大きかった追加シーンは、『逃げ恥』のほか、新垣主演の『獣になれない私たち』(日本テレビ系)や高畑充希(28)主演の『メゾン・ド・ポリス』(TBS系)、高橋一生(39)主演の『僕らは奇跡でできている』(フジテレビ系)など、多くのドラマや映画のロケで使われていた、実在の居酒屋「酔の助」のシーンだろう。

 これは、キャリアウーマンだが男性経験ナシという、みくりの伯母の百合(石田ゆり子/50)と、部下の梅原(成田凌/26)と堀内(山賀琴子/25)の会話シーンだった。堀内が百合に“後悔した昔の恋”について質問し「女性ホルモンが不足しますよ」と不適切な指摘をすると、梅原があわてて注意し、百合が先輩女性として意見するセリフが追加されていた。

 視聴者はこの追加シーンについて、ツイッター上で「堀内のパーソナリティをうまく表現したさりげない重要シーンですね。今回の裏MVPシーンかも」などと、高く評価していた。さらに、ロケ場所の「酔の助」が5月28日に閉店しているため、「シーン長めだったのは、お店への愛とかリスペクトを感じる」などと、閉店を惜しむ声も少なくなかった。

 また、もっとも感動を呼んだシーンは、ドラマ後半の平匡のモノローグ(独白)だろう。あまりに平匡の態度がもどかしいため、みくりは「私を風見さんとシェアするんですか?」と追求。平匡の「どうするかは自由意志です」という相手まかせな言葉に、みくりはシェアを決意。平匡はみくりへの態度が内心とは裏腹に冷淡になっていく。

 さらに平匡は、自身との静まった食卓とは逆に、風見宅では会話が進んでいることをみくりに聞かされ、ルックスも態度もイケメンな風見に嫉妬。みくりから距離を置くことを心に決め、職場でも沈んだままの平匡は、誰もいない夜のオフィスで「いいなぁ、愛される人は。愛される人は……いいなぁ」と胸の中でつぶやくと、涙をこらえているように天井を仰いだ。

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