■『行列』渡部全カットの弊害

 まずは、渡部ありきの企画だった『もったいないワタベ』。自粛中で廃棄せざるを得ない食材を紹介するコーナーで、今回は名称を『もったいない企画』に変更して放送された。

「スタジオパートもなく、本当に短かった。鹿児島県のユリ農家の人とフットボールアワー後藤輝基(45)がリモートでトークしたんですが、トーク時間は1分ありませんでしたからね。“コロナ禍で結婚式や入学式がなくなってユリを廃棄処分せざるを得ない”というナレーションの解説はあったんですが、スタジオでユリを紹介することはありませんでした。

 これまで、同様の企画ではスタジオで実際に紹介していたことから考えて、おそらく本来はスタジオでの渡部登場部分がばっさりカットされてしまったんでしょう。ナレーションが“この企画は続けます!”と告知したり、後藤が一人で“いやぁ、本当にもったいないですね”とカメラに向かってつぶやいたり、意味深な演出もありました」(前出の専門誌記者)

 また、渡部の出番を大幅にカットしたためか、不自然に唐突感のある再放送部分もあった。

「ゲストたちの『人生変えたスター登場』というコーナーがあったんです。“憧れのスター3人を紹介して、そのうち1人が出演する”という企画でした。そこで、女性お笑いトリオの3時のヒロインが、“憧れのスター3人”を紹介するコーナーに入る前、突然“その前に”とナレーションが入り、過去に放送された『さんまVS美女軍団』や、一般人相手の『さんま伝説の神対応』のまとめが流れました。タイミングが唐突で、明らかに奇妙でしたね。3時のヒロインたちが会いたい人を紹介してから“誰が出演するのか!?”のタイミングで焦らすのなら分かりますが、今回の放送では、3時のヒロインが憧れのスターを紹介しようとする直前で、その総集編に突入。スタッフは急場で頑張ったと思いますが、さんまが話していたように、”粗削り”になってしまった感がありましたね……」(前同)

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