工藤静香
工藤静香

 昭和のスターたちは、炎上必至の大スキャンダルを起こしても許容され、多くが、その後も表舞台に立つことができた。そんなお騒がせ女王の筆頭といえば、高橋惠子(65)、かつての関根恵子だろう。「“恋多き女”でもあり、北大路欣也(77)、松田優作(享年40)と交際後、75年に雑誌で対談した作家の河村季里(76)に、のめり込みました」(芸能記者)

 河村の影響を強く受けた彼女は翌年、所属事務所との契約を更新せず、事実上の引退状態に。前後して、岐阜県の山村で河村と隠遁生活を始めるのだ。「ですが、河村は売れっ子作家というわけではなく、しばらくすると金銭的に苦しくなった。すると、関根は復帰を念頭に、芸能関係者に接触します」(前同)

 復帰話が進み、1979年7月に都内で行われる舞台公演に出演が決定。しかし、公演期間中に、まさかの出来事が発生する。「関根が失踪したんです。これは、復帰を歓迎しない河村の意向に従った行動のようでした」(同)

 舞台に穴を開けた彼女は、どうなったのか?「河村と東南アジアなどを放浪していましたが、11月に帰国すると、やがて河村と別れます。そして、芸能界に戻り、出直しました」(同)

 復帰映画『ラブレター』(81年)は、関根見たさで劇場に観客が殺到。「これで、彼女は過去をチャラにして、主演級女優に返り咲きました」(映画関係者)

 70年代アイドル・木之内みどり(62)も、ミュージシャンの後藤次利(68)との不倫交際に溺れ、“恋の逃避行”を起こした。「78年、すべての仕事を放り投げて、渡米する後藤を追う形で、海を渡ったんです」(芸能誌編集者)

 11月に帰国した彼女は会見で、「子どものできるようなことはしていません」と発言する。「その気があれば、芸能界に戻れたんでしょうが、彼女は引退して、後藤と妻(『シモンズ』元メンバー)の離婚を待ちました」(前出の編集者)

 結局、木之内と後藤の結婚までには、実に5年の歳月を要した。「ただ、結婚後の後藤は仕事で絡んだアイドルに次々に手を出し、結婚生活は4年で終わります」(同)

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