韓国ドラマ『愛の不時着』『梨泰院クラス』（ともにネットフリックス）が今、空前の大ヒットを記録している。特に、韓国の人気俳優、パク・ソジュン（３１）が演じる青年が、様々な困難に立ち向かいながらも仲間たちと夢を叶えていく青春群像劇『梨泰院クラス』は、老若男女問わず幅広い層の支持を得て、大ブレイク中だ。
“こんなにハマるドラマは初めて”“脚本が秀逸”“ドラマの面白さのすべてが詰まっている”と、目の肥えたドラマファンから、芸人やアイドル、実際にドラマ制作に携わるプロたちまで、ありとあらゆる人を夢中にさせている。
そこで、雑誌やＷＥＢなどで活躍中のドラマライター・田中稲さんに“『梨泰院クラス』が中毒者を生む要因”について解説してもらった。
（※本記事は以下『梨泰院クラス』第１話～１６話までに関するネタバレを含む可能性があります。未見でこれからご覧になる予定のある方はご注意ください）
「実は私、これまで韓国ドラマにほとんど触れることなく生きてきたのですが、最近、『梨泰院クラス』を見た知人たちが口をそろえて“見ないと損！”と言うので、満を持して視聴を開始したんです。ただ見始めたら最後、止まらなくなってしまい、結果的には全１６話をほぼ“一気見”するほど深い沼に落ちました……」（田中さん）
『梨泰院クラス』は、良い意味で、田中さんの期待を裏切ったという。
「このドラマって２話くらいまでは、雰囲気が暗くて、重くて……。だから“韓国ドラマによくあると聞いていた、えげつないドロドロ劇がこの先も続くんだろうな”と思っていたので、途中から肩透かしをくらって。“あれ？ 私が思っていた韓国ドラマのイメージと違うぞ”と、驚きながら見ました」（田中さん）
