■日本のドラマに足りないのは“斬新なヒロイン”?

 そんな難しい役を見事に演じきったキム・ダミにも称賛の声が寄せられている。

「ヒロインがあえて嫌われ役を買って出るドラマはあっても、キム・ダミ演じるイソのように、腹が立つ子を殴ったり、言い過ぎを批判されても“だって本当のことじゃない”とケロッとしている強烈な自己主張キャラは、日本のドラマではなかなか見なくて魅力的でした。

 でも『梨泰院クラス』は彼女のその個性がキーになったわけで、今後は日本のドラマでも、彼女のような斬新なヒロインが出てくると面白いのかな、と思います」(田中さん)

『梨泰院クラス』には、イソ以外にも魅力的な登場人物が多数登場した。

「ちなみに私が個人的に大好きだったキャラは、リュ・ギョンス(27)が演じた、主人公の店で働く従業員役のスングォン。不器用だけど義理深い弟分キャラに弱いんです……。店の同僚のヒョニとの距離感も最後まで絶妙で、萌えました(笑)」(田中さん)

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