「コーヒーで痩せる」は本当か? 英国ノッティンガム大学が発表の画像
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「イギリスのノッティンガム大学のミカエル・シモンズ博士が、〈コーヒーを飲めば、糖や脂肪の燃焼を促す褐色脂肪細胞が活性化され、ダイエット効果が期待できる〉という研究報告を科学誌に発表しました。現在、肥満に悩む世界中の中高年世代が、コーヒーに熱視線を送っています」(科学誌記者)

 ポッコリと突き出たお腹に悩む中高年世代には朗報だが、本当なのか? シモンズ博士の研究は、次の通りだ。「博士はまず、マウスの褐色脂肪細胞をコーヒー成分のカフェインに浸す実験をしたんです。すると、脂肪細胞が活性化して、糖と脂肪の燃焼が促されることが判明しました。次にコーヒーを飲んだ人間の被験者を赤外線装置で測定したところ、飲んだ直後から、褐色脂肪細胞が集中している肩甲骨周辺に熱が発生し、脂肪が燃焼する様子が観察されたんです」(前同)

 まさに、ダイエット効果が期待できる実験結果だが、実際のところ、どれぐらい期待できるのだろうか。「私も、その研究報告を読んだんですが……」と解説するのは、コーヒー研究の第一人者で、東京薬科大学の岡希太郎名誉教授(薬学博士)だ。「褐色脂肪細胞が活性化して、糖と脂肪が燃焼しても、そこで使われるエネルギー消費量は微々たるものです。コーヒーを1〜2杯余計に飲んだからといって、実質的なダイエットにつながるわけではないんです。もっと簡単に言えば、ダイエットのためにコーヒーを飲んでも、ご飯を1杯お代わりすれば、それでおしまいなんです」

 では、もっとたくさんコーヒーを飲んで、カフェインを摂取すればどうか。「医学界ではカフェインの摂取過剰が問題視されています。ちなみに、欧州食品安全機関はカフェインの一日の摂取量を400ミリグラム未満、コーヒーカップ4〜5杯分を推奨しています。これ以上飲むと、不眠症や神経症、高血圧、不整脈などを引き起こす可能性があると警告しています」(健康雑誌記者)

 ただ、ダイエット効果は少なくとも、コーヒーには中高年がかかりやすい病気を予防改善する効果は高いという。前出の岡名誉教授が解説する。「さまざまな疫学調査で、適度にコーヒーを飲むことは、脂肪の吸収抑制や発がん、そして糖尿病の予防効果が報告されています。また、コーヒーは神経細胞を活性化させて新たな情報伝達の回路を作るなどする働きがあるという研究もあり、脳の老化やアルツハイマー型認知症を予防する効果が期待されています」

 嗜好品として広く親しまれるだけではなく、健康にも有用なコーヒー。適度にたしなんで、健康な生活を送りたい。

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