■視聴率男でもある
極めつけは『古畑任三郎』がフジテレビの作品であること。オダギリと阿部を比べると、阿部のほうがフジのドラマを成功させてきた実績があるというのだ。
「05年の『ドラゴン桜』は平均視聴率16.4%(関東地区)。06年の『結婚できない男』では、平均視聴率16.9%(ビデオリサーチ調べ、関東地区・世帯・リアルタイム)を記録しています。しかも、最終回の視聴率はそれぞれ『ドラ桜』が20.3%、『結婚』が22.0%と、かなりの好成績です」
19年の『まだ結婚できない男』は平均視聴率9.3%と、そこまで高くないように見えるが……。
「注目すべきは配信サイト『TVer』での『19年10月~12月期の番組再生数ランキング』です。『まだ~』は1044万再生を記録して、3位に輝いているんです。4位が989万再生の『ドクターX』(テレビ朝日系)なので、現在でもかなり高く評価されていることが分かりますね」
『東スポ』によれば、『新・古畑』の脚本は三谷幸喜(58)が前作につづいて担当するという。三谷は11年に映画『ステキな金縛り』の大ヒット御礼挨拶の際、出演者である阿部に「阿部さん、中井さん(中井貴一)は日本を代表するコメディアンです」と話しており、三谷からの評価されているのが分かる。
おそろしいほどの男前でありながら、コメディアンでもあるーー。最強俳優・阿部寛の古畑が楽しみでならない。