■2時間全力でボケ倒しツッコミ倒した霜降り

「謝罪や弁解はおろか、番組のタイトルコールも自己紹介もなく、番組終了まで2時間ぶっつづけでせいやと粗品はひたすらボケとツッコミを繰り広げたんです。アグネス・チャン(64)の同タイトルの曲に合わせ、リスナーからの秘密(雑学ネタも多い)にせいやがボケ、粗品(27)がツッコミを繰り広げるコーナー『ポケットいっぱいの秘密(ポケひみ)』だけを、2時間ハイテンションで続けました。後半には処女作のネタまで披露していて、終始大盛り上がりでした。

 いつも『ANN0』収録時はラフな格好でトークしている2人ですが、今回はテレビと同じ黄色ネクタイのスーツと髪形もしっかりセットしており、まさに“勝負服”という感じで挑んでいましたね。フリートークでもなく、50本以上終始ネタを繰り広げ続ける、とんでもない回でしたね……」(放送作家)

 リスナーのお便りを1つ読むたびに、たとえば「川沿いに桜の木が多いのは土手の地盤を固めるため」の話題が出たら『いい湯だな』のリズムで「地盤ババンバンバン」と歌ったり、「サイコロの1が赤いのは日本だけ」というメールがあればギャンブル漫画『カイジ』のモノマネを延々と披露したり、終始せいやはボケ倒しで、息をする暇もないほどに大暴れ。桑田佳祐、ラッパーの鎮座DOPENESS、武田鉄矢など多彩かつ似すぎている物真似をひたすら続行。

 一瞬だけ、今回の騒動を匂わせる一幕もあった。

粗「リアクションメールも来てるんですよ、せいやさん、一応ね。(リスナーからの葉書の紹介)これが命の解放、これが性の解放、これが神への解放、そしてこれが人、やって、せいやさん」

せ(武田鉄矢の似すぎているモノマネで)「あ、人という字は、ひらがなで二文字!」

粗「おい、漢字紹介せいや。小一? 小一の授業してる? 国語」

せ(武田鉄矢の似すぎているモノマネで)「はい、入るという字は」

粗「いやー、人という字や、お前。逆や」

せ(武田鉄矢の似すぎているモノマネで)「はい、3年B組の副担任になりました金八です」

粗「おいー降格しとんがな。なんかしたんか」

 この収録風景は『MixChannel』で同時配信されていたが、ラジオとは思えないほど、全身を使ってせいやは熱演。

「後半、粗品がリスナーのお便りにモノマネや歌で終始ボケ倒すせいやに“雑学紹介するのがなんやねん。雑学をみんなで共有しようというコーナーでしょ。ズレてるのよ”(せいやは子どものころイジメられてそう”という流れになり、そこから2人が事務所オーディションに受かった処女作漫才『いじめられてたヤツと翼生えてたヤツ』を披露する一幕もありました。 “せいやが小学校のころイジメられていたのを認めず、粗品がツッコむ“という流れで始まり、途中から”粗品が背中に翼が生えていたのを認めず、せいやがツッコむ“という、途中でボケツッコミが入れ替わるコントでした」(前同)

■ラジオの謝罪で見せる芸人力

 昨今、芸人が不祥事を起こし、それについて相方がラジオでフォローを入れたり、リスナーに謝罪する流れが続いていた。

「4月23日深夜の『オールナイトニッポン』で、ナインティナイン岡村隆史(49)が“コロナ明けは、かわいい子が付属で短期的に働く”という趣旨の発言をした結果、女性蔑視と受け止められて大炎上しましたよね。

 しかし、これについて30日の放送には相方の矢部浩之(48)が『ANN』に登場し、岡村を下手に擁護せずに“逃げ癖がある”“女性を敵として見てる”“困ったら風俗ネタに逃げる”と公開説教”をしました。

 これが功を奏し、リスナーの風向きが“反省して頑張ってほしい”にシフト。いまだ批判の声はあるものの、5月14日から矢部もMCに復帰し『ナインティナインのオールナイトニッポン』として心機一転、放送は続いています」(女性誌記者)

 また、アンジャッシュ渡部建(49)が10日の『文春オンライン』で複数人女性との不倫が報じられ、さらに本人が9日以降テレビやラジオの出演を全面自粛。相方の児嶋一哉(49)が、12日に代役で出演したラジオで謝罪したほか、おぎやはぎは何度も『メガネびいき』で渡部をイジってネタに昇華しようとしていた。

「渡部がパーソナリティだった『GOLD RUSH』(J-WAVE)では、12日に児嶋が出演し、泣きながら“天狗だった。勘違いしてた。人の痛みとか、思いやり優しさがないんですよ。だからこうなった”“僕がちゃんと言っておけば、もしかしたらこんなことにならなかったのかなと思います”と、児嶋の人間性や、自分のふがいなさを悔やむコメントをし、リスナーの胸を打ちました。

“ツイッターにも皆さんからの温かい言葉が寄せられて…ほんとに優しい”という部分で一番激しく嗚咽していたこともあり、トークそのものはつたなかったですが、“ファン思いの優しい人”として、リスナーは児嶋を高く評価しましたね」(前同)

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