和久田修主任弁護士
和久田修主任弁護士

 2012年9月に六本木のクラブ『フラワー』で飲食店経営者が店内に乱入した複数の男たちに撲殺された『六本木クラブ襲撃事件』から、およそ8年。

 加害者の1人して凶器準備集合罪、建造物侵入罪、傷害致死罪で逮捕、起訴された石元太一服役囚(38)は、16年6月15日に最高裁判所が上告を棄却し、懲役15年の刑が確定。現在も服役中だが、このたび再審請求の申し立てを行った。

 6月23日、都内で記者会見を開いた弁護団は「いくつもの疑問点があり公正な判決とは言えない」と主張。判決についての問題点や、疑問が残る証拠物件、新証拠について約1時間かけて報道陣に解説した。

 弁護団主任の和久田修弁護人は「石元さんは対立する組織を襲撃しようとはしていなかった。彼が事件に関与したことがあったとすれば、対立関係にあった人物が『クラブにいるらしい』と伝えただけ。それだけで実行犯とされ、他の人よりも重い判決が下された」と語っている。

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