小倉智昭
小倉智昭

 6月9日、不倫報道を受け、出演番組全面自粛を申し入れたアンジャッシュ渡部建(47)。出演していたのはテレビ、ラジオ番組計10本と多く、各局とも対応に大わらわだった。今回、本誌が各局に問い合わせると、『Love music』のフジテレビは「出演見合わせ」と回答。当面の出演取りやめを発表している『王様のブランチ』のTBSは「今後の立ち位置も決まっていない状態で、どう対応するか決まっていません」

相葉マナブ』のテレビ朝日は「降板ではなく見合わせ」とするなど、一様に明言を避けるものの、復帰の見通しは立っていない。さらに冠番組の『白黒アンジャッシュ』を放送する千葉テレビは、より辛辣。相方の児嶋一哉(47)一人で継続し、「(渡部の)現状の復帰については考慮しない」とし、「当社の女子社員でも“あんなこと、気持ち悪い”と言い出すほどで、そういうタレントと今まで通り仕事が継続できるかと問われると、相当に難しい」と憤りを隠さない。

 この騒動で変化を余儀なくされたテレビ局だが、渡部の自爆の陰に隠れ、水面下では、高額MCタレントたちのクビ切りが始まっているという。「特に厳しいのはフジ」と、キー局関係者が明かす。「コロナ禍でさらに広告が入らなくなり、流れるのは公共広告機構か自局のCMばかり。実はその前から、小倉智昭(73)の『とくダネ!』の9月末打ち切りが決まっていたんですよ。今夏には、東京五輪もありましたし……」(前同)

 芸能評論家の三杉武氏が、こう解説する。「大物司会者にとって、東京五輪が一つの節目になるはずでしたが、コロナ禍で延期に。小倉さんは今年五輪絡みの番組をやって勇退、という流れを想定していたはずなんですが……」

 さらに、前出のキー局関係者がこう続ける。「小倉が、“来年の五輪までは……”と泣きを入れたそう。やむをえない事態ですから、結局、ギャラ3割減で継続が決定したとか」

 その余波は安藤優子(61)や加藤綾子(35)にまで及ぶという。「フジはとにかく金欠。ひと番組につき、半年で1~2億円以上の制作費削減が厳命されているそう。小倉を切れないとなると、同じく高額ギャラの帯番組キャスターがクビ候補になってくる。特に加藤の『Live News it!』は視聴率とギャラが見合わず、“生野陽子アナがMCでもいいのでは?”という声が大きくなってきている」(前同)

 そして坂上忍(53)の『バイキング』にも9月末終了が囁かれている他、「局上層部は広告収入を増やすため、CMが入らない高齢視聴者層メインの『直撃!シンソウ坂上』を打ち切り、若者向け番組に切り替えたがっている」という話も。

 そんなフジの苦境を横目で見る日本テレビはどうか。なんと、久本雅美(61)のクビ切りを画策中だという。「今春、制作費が高額な長寿番組『誰だって波乱爆笑』がついに打ち切りになりましたが、同時に久本がMCの『メレンゲの気持ち』も候補に挙がっていました。つまり、次に肩を叩かれるのは確実な状況下にあるんです」(制作会社幹部)

 テレビ朝日やTBSも、もちろん他人事ではない。「TBSは春の改編期に4番組打ち切りを敢行し、今後も剛腕路線が続きそう。テレ朝もコロナの感染者が出た『報道ステーション』で、森葉子アナ(34)の評判が急上昇し、“フリーの徳永有美(44)じゃなくてもいいのでは?”という声も出ているようです」(放送作家)

 前出の三杉武氏は、「ネットの広告費がテレビを逆転したのが昨年。加えてコロナ禍や五輪延期でテレビ界は大不況を極めています。ギャラが高い大物は扱いにくいのは当然です」

 今秋、大物たちの阿鼻叫喚が聞こえてくるかもしれない。

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