鈴木誠也と柳田悠岐、34年ぶり「2人三冠王」鉄板根拠の画像
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 新型コロナ禍の影響で、変則日程となる今季のプロ野球。しかし、ファンにとっては、いつもと違った楽しみが味わえるシーズンになるかもしれない。「今年は6連戦が基本となる超過密日程。特に投手への負担が大きくなり、その分、“打高投低”になることが予想されます。試合数こそ例年より少なくなりますが、打撃記録自体は、これまで通りに期待できるのでは」(スポーツ紙記者)

 そこで関係者の間で密かな期待を集めているのが、あの大記録の誕生だ。「試合数が減る分、各部門の記録は拮抗するはず。結果、“三冠王”誕生も夢ではない。1986年のバース(阪神)、落合(ロッテ)以来となる、“セ・パ同時三冠王”も、十分ありえますよ」(前同)

 では今、三冠王に一番近い打者とはいったい誰なのか――本誌が推すのは、セは広島の鈴木誠也、パはソフトバンクの柳田悠岐だ。野球評論家の金村義明氏も、こう太鼓判を押す。「今の球界で“強く振れている”代表的打者。右のナンバーワンが鈴木で、左のナンバーワンが柳田です。的確に球を捉える力があり、かつ下半身を使って広角に打つことができる。三冠王を獲れる力は、十分に持っていると思います」

 昨年、鈴木は首位打者を獲得し、プレミア12では侍ジャパンの4番として初優勝の原動力ともなった。「昨季は、プロ入り後初めて四死球が100個を超え、三振も大幅に減少。ボールを見極められる心の余裕ができましたね。人間的にも成長しましたし、今季はさらに飛躍できるはず」(球界関係者)

 一方、柳田も2015年に3割30本30盗塁の“トリプルスリー”を達成し、MVPにも選出。実績は十分の選手だ。「ソフトバンクの王貞治会長は、旧知の記者に、“トリプルスリーは大きな勲章。でも、ギタ(柳田)には三冠王を獲ってほしいし、今年はそのチャンスだ”と、大きな期待を口にしていたそうです。王会長にそこまで言わせるんですから、それだけの可能性を持つ打者ということでしょうね」(ベテラン記者)

 18年には、3割5分2厘という高打率(首位打者を獲得)に加え、36本塁打102打点と、三冠王を狙えるほどの好記録をマークしている柳田。しかし、本塁打に関しては、ライバルはけっして少なくない。「パ・リーグは、昨年の本塁打王・西武の山川穂高をはじめ、各球団に長距離砲がズラリ。さらにバレンティンも移籍しましたし、本塁打王争いはかなり激しくなる」(スポーツ紙デスク)

 昨季、ケガに悩まされた柳田だが、打棒は着実に進化しているという。「王会長は、“ボールを捉えるポイントが体に近くなり、さらに強い打球が打てるようになった”と、目を細めていた。柳田といえば豪快かつ広角的な打撃が特徴ですが、今は完全にホームランバッターに成長しました」(前同)

 それを証明するかのように、柳田は今季すでに3本塁打をマークしている。そして、そんな柳田を超える勢いを見せるのが、鈴木誠也。5本塁打9打点と、まさに絶好調だが、こちらも死角がないわけでない。「鈴木は、これまでシーズン100打点をマークしたことがありません。もっとも、昨年のプレミア12でMVPを獲得したように、勝負強さには定評がありますから、鈴木というよりは、上位打線の出塁率がポイントになってくるのでは」(前出の関係者)

 前出の金村氏はこう語る。「三冠王の力があっても、ライバルはたくさんいる。それを勝ち抜いて、2人が三冠王を獲れたなら、それは、とても価値があることだと思います」

 記事中で記した成績は6月29日現在のもの。10月末の今シーズン終了時、はたして、どこまで記録を伸ばしているか。2人から目が離せない。

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