■『アンナチュラル』の名物コンビだった2人

『アンナチュラル』は、石原さとみ(33)主演の法医学ミステリー作品。『不自然死究明研究所』、通称『UDIラボ』で各話の事件を捜査しつつも、主人公の生い立ちや、過去の未解決事件の謎が少しずつ明かされていく、壮大な作品だった。ちなみに、主題歌は米津玄師の大ヒット曲『Lemon』で、『MIU404』の主題歌『感電』も、米津の楽曲だ。

「『アンナチュラル』本編では毛利刑事(大倉)は、変死体に事件性が発覚するのを面倒がったり、UDIラボのメンバーにイヤミを言ったりするものの、威張り散らしたりはせず良好な関係を築く、善良な刑事でした。最終回では、事件をかき回していた悪役が、自分の行動をサバンナの動物にたとえた言い逃れに対して“人間界にはな、刑法があるんだ”と逮捕するオイシイ場面も。向島(吉田)も、毛利の部下として良きパートナーでしたね」(女性誌記者)

 こうした同スタッフによるコラボは、最近だと日テレが19年に放送した『3年A組―今から皆さんは、人質です―』と『ニッポンノワールー刑事Yの反乱ー』が記憶に新しい。ただし、こちらの場合はコラボというより続編としての面が強く、本筋にもガッツリと絡んでいた。

「毎週のように『3年A組』のキャラが出てきて、各メンバーの“その後”が描かれていました。今田美桜(23)が『3年A組』で教師(菅田将暉)に言われた“みんなみっともなくて、恥を繰り返して前を向くんだ”という言葉を引用して、道を踏み外しかけている人物を励ましたのを筆頭に、元3-Aメンバーが、過去の経験から同じ轍を踏まないように忠告する場面がたびたびあったり、毎週ファンを大いに湧かせましたね」(前同)

 今回の『MIU404』の場合、現状では毛利と向島しか出演していないことや、物語当初は『アンナチュラル』と同じ世界観であると明かしていなかったことから、どちらかというとファンサービス的な要素が強いと思われるが、やはりこういったコラボは、ファンは思わずニヤリとするもの。「アンナチュラルと少し交わるの楽しみだな」「世界観が同じなのマジで熱い」と、SNSでは今回のコラボに大いに反響が寄せられている。

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