■スタレビのライブに見る可能性

 ライブ開催の可否が気になるところだが、そんな中、老舗ロックバンドのスターダスト・レビューが8月30日に日比谷野外音楽堂で、“新型コロナ対策ライブ”と銘打った「こんなご時世、バラードでござーる」を開催すると発表した。

「スターダスト・レビューのライブが開催予定の日比谷野外音楽堂は収容人数約3000人と、新国立競技場に比べると規模は約30分の1と小さいですが、都心で屋外という点では共通しています。さらに、コロナ対策を講じた上で開催され、嵐の記事にもあった生配信も予定されています。近い条件で行われますから、そこから嵐のライブの実現性が見えてくるかもしれません」(前出の女性誌記者)

 今回のスターダスト・レビューのライブを主催、運営するソーゴー東京の担当者に話を聞いた。

「係員と観客のマスク着用、消毒液の設置、感染者が出てしまったときのために、来場者に連絡が取れるようにする、隣の観客との感覚を空けるといった対策を行う予定です。動員についても、日比谷野外音楽堂には、立ち見席が385ありますが、こちらはすべてなし。指定席は約2650席ありますが、これも1200席ほどにする予定です」

 また、開催にあたっては、「キャパシティが元の50%になるので、売り上げが減ってしまい、感染者が出てしまうかもしれないリスクもあります」という。野音クラスでも開催には難しさもあるようだが、はたして、嵐のような大規模会場でのライブ開催は可能なのか。

「大きい会場ほど、やるのは大変ではないかと思います。感染対策のコストも増えますし、人数も多いですからね。ただ、不可能ではないでしょう。開催自体はありえると思います」(前同)

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