■若い世代に知ってもらうために

「6月14日には『ワイドナショー』(フジテレビ系)で、早紀江さんらが開いた記者会見について指原莉乃(27)が、涙ながらに“私はこの問題は、もっと若い人達も知らなきゃいけない(と思う)”と話したほか、新潟日報社は、追悼の意を込めて7月7日に『報道写真集 祈り ―忘れるな拉致―』を緊急出版したりと、各所で動きがあります。少しずつでも多くの人に、伝わってほしいですね……」(全国紙記者)

 02年に曽我ひとみさんをはじめとした5人の拉致被害者が帰国したこともあり、連載当時の04~05年は、拉致問題が大きく動いた年だった。

「その後も11年に金正日総書記が亡くなって現在の金正恩に指導者が変わり、17年にはアメリカのトランプ大統領が国連総会で拉致問題について、名指しで北朝鮮を非難するなど、国外で動きはありましたが、残念ながらめぐみさんの帰国は果たされていません」(前同)

 刊行当時、滋さんは「めぐみは漫画が大好きで、よくイラストを描いていた。本人もまさか自分が漫画に登場するとは思っていなかったはず。帰ってきたら『めぐみはこんなふうに描かれたんだよ』と教えてあげたい」と話していた。

 滋さんの遺志を繋ぐためにも『北朝鮮による拉致事件』を若い世代にも知ってもらい、解決への新たな一歩になればと、あらためて15年ぶりの“紙版”での漫画『めぐみ』復刊が決まったという。

 今回の『めぐみ』復刊が、拉致問題について改めて考える機会となることを願うーー。

 

 

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